ここまで開幕から2連勝している山野選手が、今回のスズカでもまた、圧倒的な速さを見せつけました。
ポールポジションからスタートすると、2位以下に1周2秒近い差を付け続け、8周のレースを終えて14秒以上の大差で優勝したのです。これで3連勝! 誰が山野選手の連勝をストップするのか? もはや注目はそこに移ろうとしています。
そんな中、レースを盛り上げたのは、日本のトップドライバーのひとり、谷口選手。
予選はグループ3位で、6位のポジションからスタートしました。前を走るマシンを1台ずつオーバーテイクして、1周目を終えると4位に。そして2周目には3位にポジションを上げます。そこから2位の阪口選手を激しく攻めたてます。最終的にはオーバーテイクできなかったものの、白熱したシーンが鈴鹿サーキットのあらゆるコーナーで展開されました。
DTECチーム・マスターワンのカーナンバー76は、苦しいレースになってしまいました。
12位のポジションから、スタートこそ上手くいったものの、混戦の中での順位の変動が何度かあり、1周目を終えてみると13位。それが2周目には15位へとポジションダウンしてしまいます。
オーバーテイクの難しいスズカということもあり、坂本選手は前のマシンにギリギリまで接近するものの、追い越すことはできません。
そうしているうちに、8周という短いレースは終わってしまいました。最終的には、上位がトラブルなどでポジションダウンし、12位でチェッカーを受けました。
やはり予選で上位のポジションを得て、レースをスタートしないと上位入賞は難しいのです。
そのためには、まず予選での一発の速さが必要なのです。次戦の岡山インターナショナルサーキットまで2週間。数々の局面を乗り越えてきた額田プロジェクトリーダーが、どんな手を打つのか? 注目してみたいと思います。
(岡村 神弥)