日産が米カリフォルニア州で開催したイベント「日産360」で8月27日、2020年までに同社の複数の車種において自動運転を実用化すると発表しました。
日産はマサチューセッツ工科大学(MIT)、スタンフォード大学、カーネギーメロン大学、オックスフォード大学、東京大学などのトップレベルの大学と共同で自動運転に関する研究を実施中。
同社は既に日本国内に自動運転開発専用のテストコースを建設中で、2014年度中には完成予定とか。
実際の街並みを再現したコースで公道では実施できない安全性を確認する為の車両実験に利用される模様。
2020年以降、2回のモデルチェンジの中で、幅広いモデルラインナップに同技術を搭載することを目標としており、現実的な価格で提供する予定と言います。
イベントでは自動運転技術の様々な可能性をデモンストレーション。
日産リーフにレーザースキャナー、アラウンド・ビュー・モニターカメラ、先進的な人工知能やアクチュエーターを搭載し、車両の周囲360度の危険をモニター。複雑な実運転環境にうまく対処することを可能としています。
一方、Googleは交通事故による死傷者を減らす目的で今後5年以内に自律運転技術を実用化すると発表。既に48万kmに及ぶ実証テストを完了済み。
また今年の1月にはトヨタが米ラスベガスで開催されたCES 2013でレクサスLSの自律走行車を公開。
日本でも政府の成長戦略の中に自動走行システムの実現が盛り込まれており、今年8月5日に国交省が高速道路に於ける自動走行実現に向けた工程表骨子を纏めたと発表。
2015年を目処に高速道路での同一車線走行技術を確立、2020年代初頭に高速道路に於ける自動運転の実用化を目指しています。
世界的に自動走行実現に向けた気運が高まっており、各社が開発に鎬(しのぎ)を削ることになりそうです。
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https://clicccar.com/2013/01/08/209263/
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