中国車を笑えない? 20年前の日本車のクラッシュ実験が衝撃的【動画】

グローバル化の中で、本国では旧車に属するモデルも新興国などで継続生産されているケースは少なからず存在します。『46年の歴史にピリオド!ワーゲンバスT2が生産終了に!!』というニュースもありましたが、日本車もその例には漏れません。TsuruCrashTestたとえば、日本では1990年にデビューした7代目の日産サニー(B13型)が、地球の裏側あたりでは現行モデルというのはご存知でしょうか。

そうです、メキシコにて「Tsuru(ツル)」という名前で販売されているのです。

nissan_tsuru_web

 そんな「Tsuru」を、現代の基準で衝突安全性能を測ってみると、どうなるのか。ラテンNCAPが、そのフロントオフセット衝突の実験映像を公開しています。

エアバッグのついていない車両というのは、2013年では考えにくいものですが、ルーフまでグシャリとひしゃげている様も、また21世紀としては驚きの衝撃映像では? なお評価は、フロントが17点満点で1.0点、リヤは49点満点で0点と厳しいものになっています。

ちなみに、メキシコのおとなり、アメリカ向けのサニー(現地名:セントラ 2008年モデル)の衝突実験映像で確認すると、その20年近い安全性能の進化を感じることができるかもしれません。

 

■関連リンク
日産メキシコ 「Tsuru」 ウェブページ(スペイン語)
http://www.nissan.com.mx/autos/tsuru

B13_sunny

■関連記事
46年の歴史にピリオド!ワーゲンバスT2が生産終了に!!
https://clicccar.com/2013/08/23/228544/

(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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