フォード「エクスプローラー」に起きた想定外の結果は?

日本のエコカーといえばハイブリッドが代表格ですが、フォルクスワーゲンが先べんをつけた「小排気量+ターボ」エンジンは、欧州を中心に世界的なトレンドになっています。そこに、シリンダーレス化、もちろんゼロになるわけではありませんが、気筒数を減らすことでさらなる高効率化を図るというのが流れ。

FJP_Explorer_Exterior_01_M現行のフォード・エクスプローラーにV8ではなくV6が積まれ、さらに、2.0Lの「EcoBoost(エコブースト)」エンジンが積まれた時にはさすがに「走るのかな?」と懐疑的でしたが、いざ乗ってみると「これぞまさしく必要十分かも」と思わされました。

現在は2.0Lのエコブーストが同車の約6割を占め、当初の狙いであった約2割の販売見込みを軽く超え、年末くらいまでのバックオーダーを抱えるという好調ぶりはインポーターの想定外だったはず。

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今回、エクスプローラーの一部仕様変更に加えて、「LIMITED EcoBoost」も限定200台で導入。11月からの発売ですから2014年モデルということで、8月22日からすでに予約キャンペーンが始まっています。

一部変更は、ダークサイドとサンセットの2色を追加したボディカラーの変更、2.0Lの「XLT EcoBoost」に上級仕様の「LIMITED」にも採用されている「BLIS(ブラインドスポット・インフォメーション・システム)と「CTA(クロストラフィック・アラート)」を標準化して安全装備を強化。

「BLIS」は、車線変更時などに威力を発揮する機能で、斜め後方の視界を警告でフォローするもの。

「CTA」は、駐車スペースからバックで出る際に後方左右からの車両の接近を検知して知らせる機能で、同じ名称でボルボにも採用されています。

200台限定の「LIMITED EcoBoost」は、今年2月にも100台限定で導入された特別仕様車と同じ位置付けで、FFの「XLT EcoBoost」に最上位の「LIMITED」専用装備を追加した特別仕様車。

外装はデュアルサンルーフ、カラードグリルやカラードドアミラー、内装はチャコールブラックの本革シート、12スピーカープレミアムオーディオ、前席に10ウェイパワーシート、シートクーラー、3列目のパワーフォールディングシートを装備するという豪華装備のお買い得モデル。さらに、9月までに予約すると純正ドライブレコーダーが付くほか、記念品も用意されます。

まずカタログモデルで、3.5L V6で4WDの「LIMITED」が535万円、同じく3.5L V6の「XLT」が443万円、2.0LでFFの「XLT EcoBoost」が448万円、200台限定の「LIMITED EcoBoost」は490万円です。

■フォード「エクスプローラー」
http://www.ford.co.jp/suvs/explorer 

(塚田勝弘)

この記事の著者

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塚田勝弘

1997年3月 ステーションワゴン誌『アクティブビークル』、ミニバン専門誌『ミニバンFREX』の各編集部で編集に携わる。主にワゴン、ミニバン、SUVなどの新車記事を担当。2003年1月『ゲットナビ』編集部の乗り物記事担当。
車、カー用品、自転車などを担当。2005年4月独立し、フリーライター、エディターとして活動中。一般誌、自動車誌、WEB媒体などでミニバン、SUVの新車記事、ミニバンやSUVを使った「楽しみ方の提案」などの取材、執筆、編集を行っている。
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