ピュアなハンドリングとスポーツカーらしい美しいフォルムで、国内外の多くのスポーツカー好きを魅了してきたスバルBRZ。登場以来、STIバージョンを望む声も多く、STIチューニングが施されたハンドリングマシンの登場を待ち望んでいた方も多いと思います。
BRZ tSはエンジンはノーマルのBRZと同じくスペックも変更はありませんが、ハンドリングを楽しむBRZのポテンシャルをバランスよくチューニングしているマシンといえます。
元々徹底した低重心化により、コーナリングの楽しさを追求しているBRZを、STIならではのフレキシブルシリーズと呼ばれる剛性アップパーツや、専用サスペンションなどで、さらなるシャシー性能を向上させ、よりドライビングプレジャーを向上させているのがBRZ tSです。
BRZ tSにはパッケージオプションとして「GT PACKAGE」が設定されています。SUPER GTに参戦中のBRZ GT300を思わせるドライカーボン製のリヤスポイラーや専用のRECAROシートがセットとなり、BRZ tSの限定数500台のうち、半分の250台がGT PACKAGEとなっています。
ラインナップにはATの設定もあり、GT PACKAGEでも選択が可能となっています。BRZのATはマニュアルモード付の6速オートマチックですが、登場時よりその完成度の高さからATを選択する人も多いそうです。
AT限定免許や、家族と共有する人にとってはATの選択できるBRZ tSは気軽にスポーツドライビングの愉しめるハンドリングマシンとなっています。
STIが調律したBRZ tSはノーマルの良さをさらに進化させた珠玉のハンドリングマシンといえそうです。
(井元 貴幸)