レクサスRXの弟分として登場する3代目ハリアーは米RAV4がベースか?

1997年12月に登場した初代ハリアーは「高級クロスオーバーSUV」としての新ジャンルを切り開きました。 

続く2003年2月に発売された2代目では、高級セダンを超えるプレステージ性を目指して走行性能や快適性が高められ、HVモデルの追加など、先進性を追求。

トヨタ ハリヤー (2代目)

同年(2003年)にトヨタ自動車はレクサスブランドの日本導入を発表します。 

その後、アルテッツァ(IS)やアリスト(GS)、ソアラ(SC)といったラグジュアリーモデルが次々にレクサスシリーズとして統合されて行く中で、ハリアー(RX)は2009年1月のレクサスRX(3代目)のフルモデルチェンジを機に異例の国内専用モデルとして残存することに。 

こうして2代目ハリアーは誕生から9年半の長きに渡って国内販売され、2012年夏に遂に生産を休止。 

そしてトヨタは2013年7月24日、今冬に発売予定の国内専用となる3代目ハリアーの早期フォトデビューに踏み切ったという訳です。 

トヨタ ハリヤー (3代目)

このようにハリアーが2代目以降、異例の運命を辿ることになった背景には国内販売店からの強い要望が有ったようで、レクサスRXに統合しようとした際にかなり強い反発が出たと言います。 

 レクサス店に人気車種を持って行かれるのに加えて、価格レンジを当時のハリアーの267万円~400万円から一気に460~650万円に移行させようとした訳ですから、確かに違和感は否めません。

そして予想は現実となり、レクサスRXの2011年販売台数は全世界で約14.2万台だったものの、日本では7,000台(600台弱/月ペース)程度に留まる結果に。 

レクサス RX 450h

かくして次期ハリアーは2代目までのデザインの良さが継承され、価格設定についても車両サイズやエンジンのダウンサイジングなどにより、先代よりも割安感の有る価格を付けて発売されるものと思われます。 

Web情報などによると、次期ハリアーは米国で2013年1月に発売された新型RAV4のプラットフォームを流用しているようで、現行のレクサスRXシリーズ比でホイールベースが‐80mmとなる模様。恐らく全長や全幅も米国仕様のRAV4並となる筈。 

トヨタ ハリヤー (3代目)

<車両サイズ比較>
米国向けRAV4  全長4570mm×全幅1845mm×全高1660mm W/B 2660mm
2代目ハリアー  全長4735mm×全幅1845mm×全高1680mm W/B 2715mm
3代目レクサスRX 全長4770mm×全幅1885mm×全高1690mm W/B 2740mm 

07トヨタ RAV4 (国内モデル)

弟分となる国内向けRAV4の現行モデルが全長4335mm×全幅1815mm×全高1685mm W/B 2560mmである事を考えれば、順当なサイズと言えそうです。 

搭載エンジンは2.5Lと2.0Lの直4ガソリンエンジンと予測され、RXのようなV6エンジンはラインナップされない模様。 

HVモデルについてはカムリHVのシステムを流用、直4 2.5L(160ps)+105kW(143ps)モーターの組み合わせでシステム出力は205ps程度となる予想。 

5人乗り2列シートモデルに加えて、7人乗り3列シートモデルもラインナップアップされるようで、現行ヴァンガードは7人乗りハリアーへ車種統合されることになりそう。 FFモデルに加えて4WD仕様が用意され、HVモデルはFFのみに設定。 

ハリアー発売後に米国モデルの新型RAV4が導入されて、その後2014年にレクサスRXの下位モデルとなるレクサス「NX」が登場するとの噂も有り、そうなると、意匠違いで同プラットフォームを使ったレクサスNX、ハリアー、RAV4の3兄弟がラインナップされることに。 

新型ハリアーは2013年11月開催の東京モーターショーで公開され、年内に発売という流れになると予測されます。

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 (Avanti Yasunori) 

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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