新型レガシィではヒルホールド機能が使いやすく改良されています

5月8日にマイナーチェンジを受けたレガシィ。その変更点は話題となっている直噴ターボエンジンに代表されるパワートレインのような大物ばかりはありません。

細かな部分での使い勝手も改善されています。たとえば「ヒルホールド機能」。坂道でパーキングブレーキを作動させるヒルホールドについては、現行レガシィのデビュー時から備わっています。

ですが、それはエンジンを切ってしまうと、かならずオフ状態に戻ってしまうという設定でした。

それはそれで使いやすいともいえますが、駐車場が斜めになっていたり、自宅近辺が坂道というユーザーにとっては、ヒルホールド機能をオンにするスイッチ(インパネ右下)を毎度操作するのは面倒で、オンでホールドできると便利という声があったということです。

そこで、今回D型への年改(マイナーチェンジ)では、ヒルホールド機能についてはラストメモリーといって、エンジンを切ったときの状態を記憶しておいて、次にエンジンをかけたときもその状態を再現するように変更したということです。

今回、アイドリングストップやブレーキ・オーバーライド・システムが備わったレガシィD型には有効とも思えるヒルホールドのラストメモリー機構。目立たないところでもしっかりと進化しているのがスバル流ということでしょうか。

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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