スバル運転支援システム「アイサイト」はECOにも効く!

スバルの運転支援システム「アイサイト」は、新車装着率7割という大人気アイテム。独自のステレオカメラ方式により、高性能で安価な「安心・安全システム」を実現しました。そして今回、新型スバルXVハイブリッドのデビューに伴って、ECOにも効くハイブリッド専用機能が追加されました。そこでここでは、進化し続ける「アイサイト」について、紹介したいと思います。

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■2つの目でヒト・モノ・クルマを見分ける「アイサイト」

これまで他社のドライブ支援システムは、赤外線やミリ波レーダー方式が主流でお値段も割高でした。しかもレーダーは、天候や視界に関わりなく対象物を捕捉できる反面、それが何なのかを識別できないのですね。そこでスバルは、肉眼の原理を応用した2眼式のステレオカメラシステムを開発。両眼カメラによって、ヒト・モノ・クルマを識別すると共に、対象までの距離や道路の白線までも把握できるようにしたのです。

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■ぶつからない・ついていく・とびださない・注意してくれる!の豊富なセーフティ

アイサイトは、障害物直前で自動停止する「プリクラッシュブレーキ」のTV-CM【ぶつからない?クルマ】で一躍有名になりましたが、実は他にも様々な高機能を備えています。【ついていく】の「全車速追従機能付きクルーズコントール」は、先行するクルマに自動運転でついていく機能で、高速や専用道路等で便利です。【とびださない】の「AT誤発進抑制制御」は、まさかのギヤやペダルの操作間違えでも、前方物を関知して発進を止めてくれる機能です。また【注意してくれる】の「車線逸脱警報(レーンキープアシスト)」は、ふらつき運転や車線をはみ出したりした時に警報を発する機能で、居眠り運転防止に役立ちます。なにより安全機能が幾重にも装備されているのが、嬉しいですネ。

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■新機能「ECOクルーズコントロール」はEV走行領域を拡大

更にスバルはハイブリッド専用に、「全車速追従機能付きクルーズコントール」と「ハイブリッドシステム」を協調制御する「ECOクルーズコントール」を開発しました。通常EV走行は時速40キロ以下ですが、「ECOクルーズコントール」を使えば時速80キロまでEV走行ができるようになります。バッテリー容量が小さいためEV走行とエンジン走行を繰り返すのですが、アイサイトがエンジン走行時の「駆動+発電」効率が最大になるように制御。その結果、高速走行時には約10%の燃費低減効果が得られるようになったのです。運転支援システムがECOにも効くなんて、ちょっと粋ですよネ!

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「アイサイト」が登場してからというもの、堰を切ったように各社からドライブセーフティ支援システムが投入されています。ドライブの安心・安全に繋がるシステムですから、普及拡大は大歓迎。ただ注意すべきは、どのシステムも決して万能ではないということ。例えば「アイサイト」でも、肉眼で先が見えない濃霧・豪雨等の状況では、十分に機能しません(もっともこういう時は本当に危険なので、安全な場所に停車して視界の回復を待ちましょう。)。システム毎に強みや弱みがありますから、決して過信することなく、日頃から安全運転に心掛けることが大切だと思います。

■スバル アイサイト
http://www.subaru.jp/eyesight/digest/
(画像はこちらのサイトから引用しました)

■新型スバルXVハイブリッド
http://www.subaru.jp/xv/hv/

(拓波幸としひろ)

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