スポーツハイブリッド第2弾、ホンダ「フィット」は9月発売か?

ホンダが「アース・ドリームス・テクノロジー」 と称する3種類のスポーツハイブリッドの一つ、「 i-MMD( Intelligent Multi Mode Drive)」を新型「アコード」に搭載して6月21日に発売しました。 

そして9月6日(予想)にはスポーツハイブリッド第2弾として「 i-DCD( Intelligent Dual Clutch Drive)」を搭載した新型「フィット」を発表する模様です。

ホンダ スポーツHV 「i-DCD」搭載車

日経新聞によると、ホンダは3代目となる新型フィットの日本発売を皮切りに、同車をシリーズ化して米欧などで世界販売、2016年までに150万台規模に倍増させる計画といいます。 

1モーター方式で、トヨタ 「アクア」の35.4km/Lを上回る36.4km/L(JC08モード)の世界最高水準の燃費性能を達成予定で、現行比では約38%改善されることに。 

HONDA NEW Model

そんな新型フィットのスクープ画像をインドネシアのメディア「MOBIL MOTOR」 がWeb上で公開しています。 

現行2代目までの路線とはやや趣きの異なるフロントマスクを採用しているようで、そのデザインは2012年の北京モーターショーで東風ホンダが公開した次期ホンダストリームと思われる「Concept S」の流れを汲んでいるようです。

HONDA Concept S

現行モデルは低・中速走行時にエンジンとモーターを併用していましたが、新型ではモーター走行によりガソリン消費を大幅に低減。 

しかも新開発の1.5L直列4気筒エンジン(アトキンソンサイクル)に高出力モーター内蔵の7速DCTとリチウムイオンバッテリーの組み合わせで、力強い加速Gと伸びのある加速感を両立している模様。 

ホンダ スポーツHV 「i-DCD」

【スポーツハイブリッド「i-DCD」 の特徴】

・加速、高速走行時はクラッチを接続させ、1モーター+エンジンで
 スポーティー走行
・発進、低・中速走行時は、クラッチでエンジンを切り離し、モーター
 だけでEV走行
・減速時もクラッチでエンジンを切り離し、エネルギー回生を高める
 ことで燃費を向上 

 ホンダ スポーツHV 「i-DCD」ホンダ スポーツHV 「i-DCD」

1モーターHVシステムの課題とされる、エンジンOFF状態で慣性走行時に、急に加速が必要になった場合でもデュアル・クラッチの「DCT」なら素早いシフトダウンが可能となり、迅速に加速体勢へ移行できるメリットが有ると言います。

気になる車両価格は「アクア」や「カローラ アクシオ」HVとの競合上、オプション類やパッケージを含まない「素」状態で中心グレードが170万円前後となる予想。

ホンダはフィットシリーズをアジアなどの新興国向けにも導入する予定で、同社が目指す「2016年度までに世界販売600万台以上」の中核に位置付けているようです。 

以前に『ホンダ伊東社長が「成長戦略」を発表 ! その怒涛の中身とは ?』でお伝えしたとおり、世界販売600万台のうち、300万台は新興国での増販が前提になっており、同社が新型フィットにかける期待は並々ならぬものが有ると思われます。 

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Avanti Yasunori) 

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この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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