韓国が輸入車の導入を開始したのは25年前。日本車については1995年1月のWTO加盟まで輸入を禁止していた経緯もあったようです。
韓国に於ける輸入車シェアは2002年頃まで1%未満だったものの、その後2011年には年間販売が10万台を突破するまでに拡大。 現在では輸入車のシェアが約10%にまで成長しており、企業を対象にした大型車中心の販売から30代の個人消費者を中心とした小型・中型車の販売へ移行。
KAIDA(韓国自動車輸入業者協会)のまとめによると、韓国に於ける2013年度(1-5月)の輸入車販売累計は約6.2万台で、日本と同様にドイツ車の人気が高い傾向。
ダントツ人気はBMW(14,155台)で首位。輸入車の中で約23%の圧倒的シェアを誇っています。次いでメルセデスベンツが約16%、VWが約15%、アウディが約12%と続きます。
日本車ではトヨタが5位(3,355台)、ホンダが7位(2,261台)、レクサスが8位(2,187台)、日産が11位(1,182台)といった具合で、輸入車に於ける日本車のシェアはトヨタの5.4%を筆頭に軒並み1桁台の状況。
ちなみに同期間に於ける韓国5社の国内販売累計は約56万台で、起亜を含む現代グループが8割以上のシェアを独占。
HYUNDAI単独で見ても約27万台と、その差は絶大で、米国で圧倒的人気を誇る日本車も韓国ではさすがに苦戦を強いられているようです。
そうした中、ソウル聯合ニュースが7月1日、三菱自動車が販売不振を理由に韓国での営業を中断しており、韓国市場からの撤退の噂さが出ていると伝えています。
ソウルに有る同社の正規ディーラーが計3カ所で営業を中止。8月には正式に販売を終える方針とか。
確かに「KAIDA」のデータ上で見ても2013年度の販売台数が99台(前年同期10台)の状態。2008年に韓国で販売を始めたものの、思うように成果が出せなかった模様。
HYUNDAIも低迷が続いた日本の乗用車販売から2009年に撤退した経緯が有ります。
一般的に難しい課題を抱えることに陥りがちな隣国関係ですが、自動車の販売に於いても距離の近さをメリットに変えるにはまだ当分時間がかかりそうです。
■KAIDA Webサイト
http://www.kaida.co.kr/Home.jsp?lang=en#
〔関連記事〕
・新型「ekワゴン」が三菱自動車経営再建の切り札になるこれだけの理由 !
https://clicccar.com/2013/06/21/223007/
・アベノミクス効果で品質問題に揺れる三菱自も「増収・増益」!
https://clicccar.com/2013/05/16/219938/
【画像ギャラリーをご覧になりたい方はこちら】 https://clicccar.com/?p=224700