クルマのニオイが際立ってしまう、じめじめの梅雨時。湿気だけでなく、ニオイも気になるとなるとまずはニオイ対策をしっかりしてから湿気対策を考えるのが鉄則。とくに、ある程度年数を重ねた「経年車」や「喫煙車」の場合は、小手先の対策ではニオイを元から取り除くのは難しいものです。
まずは梅雨の晴れ間を活かして、気合いを入れて車内を徹底クリーニングしましょう。フロアマットは洗剤を使ってよく洗ってから、完全に乾くまで陰干しします。その間に、天井をよく絞ったウエスで拭き掃除。つぎにインパネを拭きます。家庭同様に「上から下」の順序で水拭きするのがポイント。
ステアリングやインパネ、ドアトリムなどよく触れる場所は油汚れが付きやすいので、家庭用の中性洗剤を水で薄めて磨くと効果的。細部まで水拭きをしたら、できればパワーのある掃除機や洗車場のクリーナーを使って、フロアのゴミやホコリを取り除きます。
さて、嫌なニオイの元はエアコンからの風であるケースが多いと思います。エアコン用スプレーもありますが、先述したように「経年車」や「喫煙車」だと小手先の方法ではあまり意味がないので、エバポレーターの洗浄がオススメ。
自分ですることもできますが、ニオイがヒドイなら自動車ディーラーや大型カー用品店、専門業者などのプロにお任せするとより効果を実感できるはずです。費用は5000円前後から3万円くらいまでが相場です。
徹底クリーニングを終えたら、消臭剤などを使う手もありますが、できれば半日くらいは窓やドアなどを開けてクルマを日干ししておきます。ニオイが取れたらバーベキューで余った炭やクルマ用の備長炭グッズなどを活用するのもいいでしょう。
ニオイがなくなっても湿気が気になるなら、ドライブ中はエアコンを一時家庭のクローゼットに使う除湿剤や湿気取り、さらに予算があればニオイ対策にもなる空気清浄機を導入する手もあります。
また、花粉やニオイ対策として、もし愛車に花粉やニオイ対策のエアフィルターが装備されていない(最近の新車には付いている場合が多いですが)のなら、市販のクリーンフィルター(写真:デンソーのクリーンエアフィルター)を導入する手もあります。
(塚田勝弘)