ホンダが5月30日に発表した2013年4月度の国内販売台数は48,497台(前年比▲12.6%)、2013年1月から4月末までの累計販売台数は262,622台(同▲11.9%)と4ヶ月連続減。
販売内訳を見ると、登録車の販売減(9ヵ月連続)が目立つ状況。(前年度が震災後の反動需要で好調だったことも影響)
これは「N BOX」や「N-ONE」などの軽自動車販売が好調な一方で、2007年に発売された現行「フィット」がモデル末期(今年9月に全面改良予定)のため販売が半減している事や、2008年に発売した現行の「フリード」の勢いが今年に入って昨年比で半減しているため。
1月からの累計販売台数では4:6で軽の販売比率が上回っている状況。
ちなみに国内市場を見渡すと、軽自動車を筆頭に小型車やHVなどの低燃費車の販売が好調で、昨年中旬まで幅を利かせていた大型ミニバンの販売に陰りが出ています。
そこで、自動車大手が次に期待しているのが大型ミニバンに代わる4ドアセダンの復権。既にクラウンがHVモデルを前面に押し出してリボーンしたのは記憶に新しいところ。
ホンダも「カムリHV」の対抗となる新型アコードHVを6月21日に発売予定。
また9月には日産スカイラインHVの投入が噂されるなど、今年後半は久々にHV化で生まれ変わった4ドアセダンにも注目が集まりそうな気配。
そうした折、産経新聞が伝えるところによると、ホンダは過去最大規模の総額約1,000億円を投じて国内販売網の整備を予定している模様。
現状の軽自動車や小型車専門の販売店に加え、新たに「高級車専門店」を設けることで、店舗間の棲み分けを明確化、国内での競争力強化を図るようです。
「高級車専門店」では店内スペースを拡大、販売を中高価格帯の車種に絞るようで、6月発売の新型「アコード」や2014年に発売予定の「レジェンド」、更には現在開発中の次期「NSX」などの販売を視野に入れているとか。
平行して軽、小型車の販売に特化した専門店「スモールストア」についても今年度中に約300店まで増やして主要来店客である女性や高齢者の取り込みを強化する模様。
このようにホンダは好調な軽は勿論、車種全体としてバランスのとれた国内販売を目指して行くようです。
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