日本車が輝き始めた時代「60年代国産車のすべて」には国産スーパーカーが目白押しです!

 これまで2回に渡って、「70年代輸入車のすべて」と「サーキットの狼ミュージアム」の展示車両と関連付けながら紹介してきました。1回目は3000cc以下のロータスヨーロッパ等2回目は大排気量のランボルギーニ・カウンタック等で、どちらも個性的な魅力を発散していました。

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しかしながら「サーキットの狼」に登場したのは、欧州スーパーカーだけではありません。私たち日本にも、既に60年代から斬新で画期的なスーパーカーが何台も誕生していました。そこでここでは、既刊「60年代国産車のすべて」と「サーキットの狼ミュージアム」のコラボで、往年の国産スーパーカーを紹介したいと思います。

■日産スカイラインGT-R(4ドア&2ドア)

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まずは、1969年に登場した「スカイラインGT-R」からいってみましょう。初代となるGT-Rは、レーシングカー「R380」のエンジンをデチューンして搭載したクルマでした。長い直6・S20エンジンを搭載するためにフロントセクションが延長され、太いタイヤを納めるためにリヤのオーバーフェンダーが叩き出されたのです。「R」はまさしくレーシングのRだったのですね。「60年代国産車のすべて」には、貴重な4ドアGT-Rがバッチリ掲載されていますヨ。また「サーキットの狼ミュージアム」には、1970年に登場した2ドアハードトップのGT-Rが展示されています。ただ劇中、ハコスカGT-Rの登場シーンはあまりなかったですね。 

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■マツダ・コスモスポーツ

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ロータリーエンジンといえば、マツダが誇るスポーツカー「RX-7」が有名ですよね。実はロータリーの歴史は古くて、マツダは1967年に未来的なスタイリングを纏った「コスモスポーツ」に、ロータリーエンジンを搭載して発売したのです。とにかくボンネットも全高も、低いこと低いこと。FRでこのシルエットを実現するには、おそらくロータリー以外ではできないでしょう。しかもミュージアムにある白いコスモスポーツは、大変珍しいオープンカー! 更に、ロータスヨーロッパとの「日英ペッタンコ対決」も見れますヨ〜。劇中では、早瀬左近の幼馴染の山岸みのりが、行動グランプリでドライブしていました。

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■トヨタ2000GT(前期型オープンカー&後期型)

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「60年代国産車のすべて」の花形といえば、「トヨタ2000GT」でしょう。クロスボーンフレームが専用開発され、前後期型を合わせても337台しか生産されなかった超稀少なドリームカーです。美しい曲面とロングノーズ・シルエットは、「才色兼備」の感があります。興味深いのはヤマハとの提携です。クラウン用OHCエンジンをDOHCにチューンしたのも、木目インパネをピアノ製作の技術で産み出したのも、ヤマハなのですね。最近ではスバルとトヨタ86を共同開発し、BMWと提携した様に、トヨタは昔からスポーツカーの共同開発が得意なのですね。

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ミュージアムには、何と前期型2000GTのオープンカーが展示されていました!係員さんに「もしや、007の映画に出た本物ですか?」と聞くと、「いいえ、事故車をオープンに改造したものです。幌のハードカバー等が、オリジナルとの違いです。」とのこと。貴重な車種をカスタムメイドでよみがえらせた訳ですから、本当に素晴らしい〜!ホワイトのボディと滑らかな曲面が、艶しくて眩しかった〜!

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ミュージアムにはもう一台、後期型が並んで展示されています。なんとこちらは、「サーキットの狼」でピーターソンが運転していたトヨタ2000GTのモデルだったそうです。言われてみれば、後期型でした。劇中ではグシャグシャになって海に没してしまいましたが、本物はこうして健在! 「サーキットの狼」のスーパーカー世代にとっては、バーチャルとリアルの交錯とでもいうのかな、なにやら感無量でありました。   

■サーキットの狼ミュージアム http://ookami-museum.com/index.php

(拓波幸としひろ)

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