あの風吹祐矢のロータスヨーロッパが実在!? 「70年代輸入車のすべて」を実車と同時の楽しみかたとは?

タイトル通り、70年代に日本に輸入されたインポートカーを、かつての写真で集めた「70年代輸入車のすべて」が、発売されました。サブタイトルは「羨望の時代」。そうです、少年マンガ「サーキットの狼」が生み出した「スーパーカーブーム」の時代なのですね。すべて本のページをめくると、小学校や中学校の休み時間に語り合った「ロータスヨーロッパ」や「ポルシェ」、「フェラーリ」「ランボルギーニ」等、数々のスーパーカーのウンチクが詳しく解説されています。

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自分自身読んでいたら、無性にスーパーカーの実車を見たくなってしまいました。スーパーカーを展示している施設はいくつかありますが、極めつきをご存知でしょうか?その名もズバリ「サーキットの狼ミュージアム(茨城県潮来市)」です。早速スーパーカーに会ってきたので、ここでは3000cc以下のスーパーカーを紹介したいと思います。

■ロータスヨーロッパ・スペシャル

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当時コーリン・チャップマン率いるロータスは、ルノー製FFエンジンのファイナルギアを裏返しすることで、ミッドシップマウントを実現。市販車部品から安価な高性能スポーツを提供することに成功しました。全高1mの軽量低重心なコーナリングマシンが、「サーキットの狼」の主人公・風吹祐矢の最初の愛車でした。ちなみにミュージアムでは、マンガのデザインそのものが、見ることができますヨ!

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■ポルシェ930ターボ

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「70年代輸入車〜」では、「ポルシェ930ターボ」が詳しく紹介されています。70年代当時、日本の少年は、世界のどの国の少年よりも、ターボの仕組みに詳しかったんじゃないかな?「あり余るパワーに5速ギヤは不要で、4速で充分なんだってさ。」なんて、友達と語ったものです。ミュージアムにはロータスヨーロッパの隣に、早瀬左近が駆る「カレラRS」が展示してあります。早瀬左近がポルシェに絶大な信頼を置いていたことを、何やら思い出しました。

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■ディーノ246GT

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V12エンジンを搭載するモデルがフェラーリと見なされなかった時代に、V6で登場しました。車名の「ディーノ」は、フェラーリ創業者エンツォの早世した息子の愛称。あえて、フェラーリを名乗りませんでした。ピニンファリーナによるコンパクトで流華なスタイリングは、自分自身最も美しい外車であると思っています。劇中、公道グランプリのゴール前で息絶えた沖田の伝説と、早世したディーノの神話が重なるようです。

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■フェラーリ308GTB

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ディーノの後継として生まれたV8ミッドシップのスモール・フェラーリ。その名のとおり、3000ccのV8エンジンをミッドに横置きすることで、全長を短縮。華麗なスタイリングに女性的な印象を受けるのは、劇中「フェラーリの女豹」こと田原ミカが運転したせいかもしれません。ミュージアムには、シルバーの308とフェラーリレッドの328が展示されています。

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「70年代輸入車のすべて」と「サーキットの狼ミュージアム」のコラボ、いかがでしょうか?次回は、泣く子も黙る「大排気量イタリアンスーパーカー」について、紹介したいと思います。

■サーキットの狼ミュージアム http://www.ookami-museum.com/index.php

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(拓波幸としひろ)