ピックアップトラックの空気抵抗、リヤゲートを開けたほうがいい? 悪い? 実験結果を公開!

アメリカの国民車ともいえるほどポピュラーな存在のピックアップ・トラック。その、いかにも無骨で角ばったスタイルから空力性能など無視していると思ってしまうかもしれませんが、ゼネラル・モーターズによれば、現代の燃費性能への要求に対して、しっかりと風洞実験を行ない、空力性能を考慮しているということです。 

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ところで、ピックアップ・トラックといえば、荷台のリヤゲートを開けていたほうが空気抵抗が少なくなる、という話がなかば都市伝説的に広まっていて、アメリカではオーナー間で議論になることも多いとか。 

今回、その長年の議論を解決するべく、リヤゲートの開閉状態による風洞実験を行なったということです。

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結論は一目瞭然、リヤゲートを閉じていたほうが空気はスムースに流れ、抵抗は少なくなるということです。

なお、リヤゲート部分をネットに替えるアクセサリーパーツを装着すると、ゲートを単に開けている状態よりも空気抵抗は悪化するといいます。

ピックアップ・トラックを空荷で乗っていることが多いというオーナー諸氏は、空力性能を考えるとリヤゲートは閉めて走るのが正解といえそうです。

(山本晋也)

この記事の著者

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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