リコールといえば、メーカーがクルマの不具合や改善策をを国土交通省に届け出る制度ですが、後付パーツやオプション品のリコールというのはあまり聞いたことがありません。
ところが、スズキは後付パーツ、それもサイレンをリコールしたのです。
覆面パトカーとして903台が警察庁に納入されたスズキの2リッター級セダン”キザシ”のサイレンがその対象。併せて、同型のサイレンを装備するSX4も対象となっています。
リコール届出一覧表『保安装置(サイレン)』 (PDFファイル)
http://www.mlit.go.jp/common/000997523.pdf
http://www.mlit.go.jp/common/000997524.pdf
サイレンに水抜き穴がないために、水が浸入するとサイレンの音が極端に小さくなるという不具合。サイレンの様な、こういった後付装置の不具合を後付装置のメーカーではなく自動車メーカーがリコールとして届出をするのは極めて珍しいのではないでしょうか。販売台数の60%が覆面パトカーという、キザシならではという印象を強く持ちますよね。
(文:北森涼介)