スマホ向けのカーナビ・アプリが続々と登場しているいま、PNDの売れ行きは鈍化しています。ですが、カーナビメーカー以外からも数多くリリースされているため正確な販売データはないため、「実際の市場規模はかなり大きく、スマホとPNDのすみ分けはできるはず」というのがパイオニアの考えのようです。
同社が5月下旬から発売する「AVIC-MP33Ⅱ」は、4.8V型ワイドVGAに、ワンセグチューナーを内蔵。大容量の地図や検索データを1/5に圧縮する技術により、HDDナビに匹敵するデータを16GBのフラッシュメモリーに収録しています。
パイオニアといえば、プローブ情報により蓄積された渋滞データの充実ぶりが自慢ですが、大型連休や季節、曜日などによって異なる渋滞情報を分析し、約30パターンの渋滞予測データを収録することで、曜日を問わず目的地までの所要時間を高精度で割り出すことができます。また、地図は2013年度の最新データを収録し、圏央道の「東金JCT〜木更津東IC」や阪神高速淀川左岸線「島屋ランプ〜海老名JCT」などを収録。
ポータブルナビでも正確な自車位置表示を実現しているのも魅力で、高性能なジャイロセンサーと自車位置を1秒間に5回測位する「5Hz測位」など、据え置き型ナビに匹敵する高精度を達成しています。
気になる価格はオープンですが、実勢価格は3万円前後が予想されます。
■パイオニア「ポータブルナビ」
http://pioneer.jp/carrozzeria/portablenavi/
(塚田勝弘)