日本でスプリンターといえば、かつてトヨタが販売していたカローラの兄弟モデルを思い浮かべる自動車ファンも少なくないかもしれませんが、グローバル市場で「スプリンター」といえば、メルセデス・ベンツの小型バン/トラック。その「スプリンター」が、このクラスの商用車としては世界初となるものを含めた5つの安全装備を身につけ、新型へと進化します。
その安全をアシストする装備とは、以下の5点。
・クロスウインドアシスト
・衝突防止アシスト
・ブラインドスポットアシスト
・ハイビームアシスト
・レーンキーピングアシスト
とくにクロスウインド(横風)に対して車両を安定させるアシストシステムの標準装備は世界初。これは、標準装備されているESP(横滑り防止装置)の機能を発展させたものだということです。
商用車にも環境性能が求められる時代に合わせて、すべてのグレードでユーロ6基準をクリアした初めてのバンになったといいます。
4気筒、6気筒が用意されるディーゼルエンジンではアドブルー(尿素水)を排ガスに噴射するSCR技術を利用しているとのことです。また1.8リッター4気筒直噴ガソリン・スーパーチャージャーエンジンも用意されています。
ちなみに、変速機は6速マニュアルトランスミッションと乗用モデルでもお馴染みの7G-TRONIC PLUS 7速オートマチックトランスミッションから選ぶことができるようになっています。
空力を意識したダイナミックなフロントグリルやヘッドライトによってメルセデスらしさも強めた「スプリンター」。日本では販売しないと予想されますが、ドイツ本国では2013年6月からオーダーを受付開始、9月のデリバリーが予定されているということです。
(山本晋也)