据え置き型ナビの競争相手はもはやカーナビ同士だけでなく、PNDやスマホ/タブレット向けカーナビ・アプリも加わり、低価格が年々進行しています。価格を抑えるために大容量のHDDナビからメモリータイプに移行しているのは周知のとおりで、「ストラーダ」の2013年春モデルである「Rシリーズ」もまた、SDメモリーカードを搭載したメモリーナビです。
地図や検索用データベースを32GBのSDHCに収録し、さらに音楽CD録音用に16GBメモリーを内蔵することで、最高4倍速で非圧縮音源のCDを約400曲録音でき、圧縮音質は最大で2000曲の収録が可能になっています。
操作性での特徴は、従来モデルにも採用されていたスマホ感覚のモーションコントロールを強化し、フリック(はらい)やドラッグ(なぞり)といった操作がスワイプでできるようになったのが朗報です。従来どおり1本指によるダブルタップ、2本指によるシングルタップ、ピンチイン、ピンチアウトでの地図スケールの切替などが可能です。こうしたインターフェイスの強化で脇見による危険性を減らすことも狙いとのこと。
機能面では、新たに用意されるアプリ「Drive P@ss」に対応し、別売ケーブルを使ってスマホを接続するとYahoo!ニュースの閲覧や音楽データの再生などがタッチパネルで可能になります。
ラインナップは、180mmコンソール用とトヨタ車などに多い200mmワイドコンソール用を設定し、広域な道路交通情報や渋滞末尾情報、前方静止画情報などを取得できるITSスポットサービス(DSRC)車載器のセットモデルも揃えています。
なお、DSRC車載器付きの「CN-R500D-D」、「CN-R500WD-D」は、ITSスポットサービス情報を使った渋滞回避ルートを自動で探索するなど、渋滞回避力を高めているのが魅力。
発売日は6月7日で、価格はオープンプライスですが、「CN-R500D(180mmコンソール用)」、「CN-500WD(200mmワイドコンソール用)」が13万円前後、DSRC車載器セットの「CN-R500D-D(180mm)」、「CN-R500WD-D(200mm)」が16万円前後という店頭予想価格です。
(塚田勝弘)