2013年4月20日に開幕した上海モーターショーにおいて、マセラティは新しいミッドサイズサルーン「ギブリ」を世界初公開しています。
アグレッシブなスタイリングは、マセラティらしいダイナミックなパフォーマンスを想像させるものになっていますが、そのパワートレインにも注目です。マセラティのハイパフォーマンスサルーンである「クアトロポルテ」とテクノロジーを共有するという、200barの高圧インジェクターによる筒内直接燃料噴射、パラレル・ツインターボ、4本のカムに連続位相可変システムを与えているということです。
その3.0リッターV6ツインターボには2種類のチューニングを用意。いずれも8速オートマチックを組み合わせ、駆動方式はRWDとAWDを用意しています。
マセラティが開発、マラネロにあるフェラーリのファクトリーで生産されるという、このV6エンジン。ハイチューン版は最高出力301kW(410PS)/5500rpm、最大トルク550Nm/1750rpmとなっています。このエンジンは、ギブリ Sとギブリ S Q4に搭載されます。ベーシックなギブリには、243kW(330PS)、500NmのスペックとなるV6ツインターボが積まれています。
パフォーマンスについては、AWDの「ギブリSQ4」の0-100km/h加速が4.8秒、RWDの「ギブリS」は5.0秒と発表されています。また、「ギブリS」の最高速度は285km/hで、「ギブリSQ4」は284km/hということです。 330馬力の「ギブリ」は0-100km/h加速が5.6秒、それでいて9.6L/100km(約10.4km/L)という燃費性能を誇るといいます。
サスペンションはフロント・ダブルウイッシュボーン、リヤ・マルチリンク。全車にLSDを備えているほか、「ギブリS」のブレーキには、フロントに360x32mmのベンチレーテッド・クロスドリルドのデュアルキャスト・ディスク、リヤには350x28mmのベンチレーテッド・ディスクを採用。それぞれ、フロントに6ポット、リヤに4ポットのブレンボ製キャリパーがセットされています。パワーに見合ったシャシー性能というわけです。
そのほかディーゼルエンジンも用意される新しい「ギブリ」ですが、日本導入予定となっているのは、ガソリンターボを搭載するモデルのみということです。
(山本晋也)