キャデラックのミッドサイズモデル「CTS」が第三世代へと進化、2014年秋から生産開始されることが発表されましたが、同時にそのトップグループに搭載される3.6リッターV6ツインターボと8速オートマチックの詳細も公開されました。
近年、ダウンサイジング指向の強いキャデラックらしく、このV6ツインターボがライバルとして想定しているのが他社のV8エンジン。そのため、最高出力は420馬力、リッター当たり118馬力という高出力を実現しています。
●キャデラックV6ツインターボ(LF3型)主要スペック
総排気量:3564cc
ボア×ストローク:94×85.6mm
エンジン型式V型6気筒DOHC
バンク角:60度
最高出力:313kW/5750rpm
最大トルク:583Nm/3500-4500rpm
圧縮比:10.2
最大ブースト圧:80kPa
ハイパワーターボというと、ウン十年前は「ドッカンターボ」といったイメージが強いものでしたが、このLF3型エンジンは左右それぞれに小さめのターボチャージャーを備え、さらに最短距離でスロットルボディへつなぐ配管レイアウト かつ冷却システムとすることでレスポンスにも優れることが、開発の狙いのひとつとアピールされています。
このV6ツインターボに組み合わされるのはワイドな変速比幅を持つTL-80型8速オートマチック。2.85というハイギアードな最終減速比は、スムースな乗り味が期待できるスペックとなっています。一方、パドルシフトが装備され、最短0.3秒という素早いシフトアップを可能にしたことで、スポーティ度も高まっているということです。
(山本晋也)