軽のハイトワゴン市場は、初代タントが切り開いてパレットが参入、そしてNBOXが猛追してきました。そんな子育てファミリーの売れ筋として市場が拡大する中、スズキはパレットを廃番にして、新開発のスペーシアを投入してきました。そして子育てママの声を具現化した結果、ママの「いいね!」がたくさん詰まったクルマに仕上げてきたのです。
■子育てママや家族に愛されるクルマを造ろう!
新型スペーシア開発責任者の熊谷CE(チーフエンジニア)は、期待ほど販売がのびなかったパレットの弱点を、広々感や開放感の不足であると分析。そして実際に子育てママ達が使っているクルマの室内を見せて貰いながら、本当に求められている形や機能を絞り込んでいったのです。更に走行性能でも、最新の軽量化技術による軽快な走りと、スズキ独自のエコ技術による優れた燃費を両立。特に燃費は、軽ハイトワゴンとしては驚異的な数値を叩き出したのです。
■スペーシアに魂を吹き込んだのは、熱いハートのマドンナでした!
新型スペーシアでは製品企画の北さんが、女性ならではの目線で、子育てママの様々な要望や新アイディアを開発陣に説いて回ったのだそうです。開発陣が狙いや想いを共有するからこそ、ワンタッチ自動スライドドアや専用ティシュBOX入れ、ロールサンシェードといった新装備に、造り手の魂が宿るのだと思います。また燃費対策では、アルトエコで先行したエコシステムを、更に熟成させて搭載。助手席座面下にある収納BOXの、更に下に鎮座する「回生用リチウム電池」が、とても頼もしく感じられました。
■初夏には強面の「カスタム」も登場予定!
新型スペーシアのエンブレムに注目してください。iのドットが笑顔デザインなのですね。世代が異なる家族皆が、笑顔でカーライフを送れるようにという優しさが込められています。内外装とも派手さはありませんが、実用性とカジュアルが融合した優しいデザインだと思います。インパネが上下ツートンカラーなら、ボディ色と白い屋根のツートンカラーが選べるのも「いいね!」。もちろん軽定番の表&裏戦略も抜かりなし。「ちょい悪ニーズ」に向けて、初夏には「カスタム」が販売予定ですから、こちらも楽しみです。
新型スペーシアには「いいね!」と思わせる形や機能が本当にたくさん盛り込まれていますから、家族みんなで「いいね!」を見つけるのも楽しいと思います。ちなみに自分的には、北さんの愛車が先代スイフトの5MTというのにも「いいね!」を一票です。
■新型スズキスペーシア http://www.suzuki.co.jp/spacia/
(拓波幸としひろ)