本国でのマイナーチェンジが伝えられるVolvo 60シリーズには先進的なAHB(アクティブハイビーム)制御技術が搭載されているようです。
これは『新レクサスLSに「AHS」搭載 ! ヘッドランプはここまで進化した ! 』でご紹介した、マイナーチェンジ版のLexus LSに搭載されたAHS(アダプティブ・ハイビーム・システム)と同様のシステムのようで、夜間のロービーム中心の走行に対してより安全なハイビーム中心の走行を可能にする画期的な配光制御システムです。
走行速度14km/h以上でミリ波レーダーとインナーミラーに仕込まれたカメラで相手車両を検知すると、ヘッドランプ内の遮光シェードを制御して直接ハイビームが当たらないように遮光。
先日、発売された話題の「V40」に搭載されている従来の「AHB」は搭載カメラで対向車や先行車を検知すると自動的にハイ/ロービームを切り替えるシステムですが、それをさらに一歩進めて、ハイビームのままで眩惑防止を可能にしたもの。
遮光範囲は自車の走行に合わせて連続的に自動調整されるため、常に相手に眩惑感を与えることが無いのが特徴。つまり、廻りの車両に迷惑をかけることなく常時遠方が見通せることで、障害物をいち早く発見することを可能としている訳です。
お国柄と言うか、道路環境の違いで、海外では夜間ハイビームで走行する機会が多く、このようなシステムが求められる訳ですが、日本ではロービームが主なので違和感を覚えるかも。
とは言うものの、日本でも国土交通省の定める「保安基準第32条」でへッドランプの正式光軸名称はハイビームを「走行用前照灯」、ロービームを「すれ違い用前照灯」と定義付けられており、意外かもしれませんが、ハイビームでの走行を主体に条文が構成されています。
センシング技術の進歩で夜間走行の安全性が高まりつつある中、ABSがそうであったように「AHB」や「AHS」のようなシステムが標準装備となる日もそう遠くないかもしれません。
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新レクサスLSに「AHS」搭載 ! ヘッドランプはここまで進化した !
https://clicccar.com/2012/10/17/202135/
■Volvo 本国Webサイト
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