新生シトロエンC3は優れた環境性能をアピールする【ジュネーブモーターショー】

シトロエンは2013年にフルモデルチェンジを予定しているベストセラーカー、「C3」のニューモデルを、2013年3月5日に開幕するジュネーブモーターショーにて公開することを発表しています。

新しいシトロエン「C3」は、市販車最大クラスのフロントガラスとなる『ゼニスウィンドウ』をはじめとした従来型の特徴を受け継ぎつつ、より個性的かつ環境性能も向上させたクルマに仕上がっているということです。

 

ジュネーブモーターショーで初公開される「C3」は、あらゆる面で前モデルを凌駕する自信作とアピールされています。

たとえば、クラス最高の視界を実現するゼニスフロントウィンドウは、そのひとつ。また、新開発エンジンにより環境性能も向上、二酸化炭素排出量は 87g/kmとなっているといいます。

エクステリアは、新しいフロントエンドデザイン&リヤランプにより、シトロエンらしい独特なデザインを強化。インテリアも、明るく、心地よいデザインとしています。さらに、バックカメラなど快適装備の充実も図っているとのことです。

そして、約300 万台を販売したというシトロエンのトップセラー「C3」のニューモデルは2013年4月の発売を予定しています。

さらに、C3の環境性能をアピールすプロトタイプもジュネーブでは発表されます。それが、圧縮空気と油圧モーターを使った『ハイブリッド エア』システムを搭載したショーカーです。

そもそもシトロエンと油圧ハイブリッドの関係は非常に長く、1958年にはエンジンの過給に圧縮空気と油圧を利用するシトロエン2CV プロトタイプを開発しています。それから半世紀近くたった2013年に、ハイブリッドエアテクノロジーはついに実用レベルへと進化しました。

ハイブリッドエア・テクノロジーを採用した、このプロトタイプが実現した燃費性能は、驚異の2.9L/100kmというもの。とはいえ、ハイブリッドエアだけが燃費性能を向上させるわけではありません。専用サイズのミシュランが新開発したタイヤ(165/50R18)が、およそ0.2L/100km相当の貢献をしているということも、アナウンスされています。

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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