トヨタ自動車が26日、2013年4月より米国ケンタッキー工場(TMMK)からSUVの「VENZA」をロシアやウクライナ向けに輸出すると発表しました。
年間輸出規模はロシアへ約4,000台、ウクライナへ約1,000台、合計約5,000台を予定しているそうです。
「VENZA」は北米専用車として開発されたモデルですが、2012年10月から米韓自由貿易協定(FTA)を活用して韓国への輸出を開始。今回のロシア・ウクライナへの輸出はそれに続くもので、現地でSUVニーズが高いことが背景に有るようです。
トヨタはロシア・ウクライナ両国で大きく販売を伸ばしており、2012年のロシア販売は16.9万台(前年比+27%)、ウクライナ販売は1.6万台(同+13%)だったそう。
同社は1988年に米国からの輸出をスタートしており、現在の輸出先はカナダ、メキシコをはじめ、21カ国・地域に及んでいる模様。
このように米国を世界市場への供給拠点として位置付けており、2012年の米国からの輸出台数は過去最高の12.4万台(前年比+45%増)で、米国生産の10%を輸出に充当。
新聞報道などによると3月からは中国への輸出も始めるようで、2014年には米国からの輸出台数が15万台規模になる見通し。さらに2011年に稼働したミシシッピ工場やカナダ工場も含めれば将来的に20万台体制/年の可能性も有ると言います。
こうした流れはトヨタに限った話では無く、長く続いた円高の影響で国内自動車メーカーは海外へ出て行かざるを得なくなり、必然的に地産地消化が加速。
今後は既に進出した海外拠点を軸に、生産車両のキャラクターに合う地域に向け、グローバルレベルでの輸出がさらに加速して行くことになりそうです。
■TOYOTA USA VENZA Webサイト
http://www.toyota.com/venza/#!/Welcome
■トヨタケンタッキー工場Webサイト
http://www.toyotageorgetown.com/default.asp
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