山本晋也 
2013年3月5日に開幕するジュネーブモーターショーにて、三菱自動車は2台のコンセプトカーを世界初公開することを発表しました。
ハイブリッド・ピックアップの『GR-HEV』は、クリーンディーゼルとモーターを組み合わせた縦置きエンジン・ベースのハイブリッドカー。これは新興国市場を意識した提案ということで、そのディーゼルハイブリッドは140g/km台のCO2排出量を目指すそうです。さらにパジェロ譲りの「スーパーセレクト4WD」システムとランサーエボリューションで培った四輪制御技術「S-AWC」 も搭載、ピックアップトラックの安全性能を格段に引き上げるというのが狙いです。
もう1台は、電気自動車の「Concept CA MiEV」となります。i-MiEVの発売から4年目となる2013年、電気自動車の新しいベンチマークとなるべく提案されるものといえそう。エネルギー密度を向上させたバッテリーや、高効率 EV システム（モーター、インバーター、回生ブレーキ）、そして非接触充電システムといった次世代 EV 技術を採用するとともに、ボディの軽量化・空力性能向上により、航続可能距離300kmを目指します。
電気自動車、クリーンディーゼルともに市販車として量産している三菱自動車らしい環境性能に優れた2台のコンセプトカーは、また三菱自動車の注力するマーケットでもあるアセアンはじめとした新興国市場にアピールするのが狙いといえそうです。
（山本晋也）
