世界一過酷なサーキットとして知られるドイツのニュルブルクリンク。そのコースを24時間、丸一日走らせて競うレースが2013年も開催されます。
スバルは、92年からインプレッサWRXで参戦し、2011年、2012年とクラス優勝の連覇を遂げています。
そして、2013年もスバルは、2リッターターボのカテゴリSP3Tクラスに吉田寿博選手、佐々木孝太選手に欧州の2名のドライバーを加え、計4名でSTIから参戦します。
メカニックは新潟スバル、埼玉スバル、千葉スバル、名古屋スバル、大阪スバル、広島スバルのディーラーから現役のサービスマンがピット作業を行うそうです。
レースとしては比較的市販車に近いかたちで、ディーラーのサービスマンがピット作業を行う部分も含め、過酷なコースとはいえ一般路に近いニュルで行われるレース、とても身近に感じられます。
佐々木孝太選手は「来年くらいにはアイサイトが欲しい」と言っていたので冗談かと思い「ぶつからない技術ですか? それともついていく技術ですか?」と質問したところ、「イエローフラッグが出た時など、レース中に思わぬ減速があった場合など、ぶつからないクルマになってるといいですね」とホントにあったほうがいい、と答えてくれました。
レースと市販車がかけ離れているように感じますが、意外にも道路を安全に走らせるという部分で、やはり共通点も多いわけですね。
走ってる姿はコチラです。
2013年のマシンは、低重心化やバネ下の軽量化、空力の向上などが主な変更点。つまり、デザインはレーシングカー的にカッコよく変化していますが、内容は大きく刷新したというよりも、熟成が進んだというイメージです。
最初の走行を終えて吉田寿博選手は、「低重心になったことやバネ下が軽くなっているので非常に運転がしやすく疲れない。フロントやリヤが急にすべったりということもないので24時間戦うにはとても安心できる」とのこと。
ボクサーエンジンで低重心をうたってきたスバルにとって、これもまさに市販車と共通する部分。
2013年ニュルブルクリンク24時間レースは、5月19日(日)スタートし、20日(月)にゴールの予定です。
スバルではU Streamで生中継するそうなので、日本でもその雄姿を応援することができます。
(小林和久)