『拡大する「OEM」や「共同開発」は自動車会社再編の予兆か?』で複雑化するOEM関係や共同開発についてご紹介したばかりですが、朝日新聞の1月4日報道によると、今度はMAZDAが日産に同社の主力技術である「SKYACTIV」を搭載したOEM車を供給するようです。
同社の「SKYACTIV」他社提供は初めて。
現在もMAZDAは「プレマシー」を日産へ「ラフェスタ」としてOEM供給しており、1月24日頃に予定している同車のマイナーチェンジで「SKYACTIV」版を追加するもの。
噂ではプレマシーに搭載されるのは「SKYACTIV-D」では無く、ガソリンエンジンの「SKYACTIV-G」とか。ミッションにも「SKYACTIV-DRIVE」を採用する模様。
MAZDAが日産に「SKYACTIV」技術を供与するのとは意味合いが異なりますが、いずれにしても日産が「SKYACTIV」搭載車を販売することになる訳で、これはなかなか興味深い動きと言えるのではないでしょうか。
最近ではCX-5が「日本カー・オブ・ザ・イヤー2012」を受賞するなど、クリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D」の注目度が高く、販売も伸びているようで、どちらかと言えば「SKYACTIV-G」が押され気味。
MAZDAとしては収益改善の観点からも両エンジンをバランス良く販売したい筈で、そうした事情からも今回の「SKYACTIV-G」搭載車のOEMに合意したものと思われます。
新技術の開発にはコストが嵩むだけに償却にはより多くの販売が必要。今後も「OEM」はこうした経営的観点からも増える傾向と思われます。
■MAZDA プレマシー公式HP
http://www.premacy.mazda.co.jp/
■MAZDA SKYACTIV公式HP
http://www.mazda.co.jp/philosophy/tech/env/skyactiv/
■日産ラフェスタ公式HP
http://www2.nissan.co.jp/LAFESTA/
【写真ギャラリーをご覧になりたい方はこちら】https://clicccar.com/?p=209160