世の中には、べつになんの役に立つわけでもないけれどもひとが驚くような行為をやってみせて「どうだ。すごいだろう?」と悦に入るひとがいます。
よく考えたら、オリンピックの体操競技なんてそうですよね。まぁスポーツのなかには少なからず、何かの役に立つわけでもないのにすごい技術を披露したりするものがあります。では、これは?
なにをしているのかというと、ひとがトラックを引っ張ろうとしているのです。しかも、耳で!
スポーツの存在意義は、見ている者に感動を与えるからだと思うんですよね。直接的には役に立たなくても、見ていて楽しむひとがいるから存在意義がある。では、これは?
いや、痛そう! 感動しますか、これ?
ではなんのために? いや、これを見て感動するひとがいるのかな? それとも、なにか特殊な条件下では、耳を使ってトラックを引っ張ることが大変有意義な行為になることがありえるのでしょうか……。耳といえば、私も両耳を別々に動かすことができるという特技がありますが、これには挑戦したくありませんね。でも、すごいことはすごい。ちなみに、これをやったのはグルジアの男性のようで、8トンのトラックを70フィート動かしたというのは、世界記録だそうです。
(まめ蔵)