この情報社会、どこでもインターネットができるようになりました。
公共の無線LANサービス、インターネット専用のモバイルルーターの普及が挙げられます。これによりミーティングやイベントの「今」の様子をTwitter、Facebookを通じて多くの人に伝えることができるようになりました。
しかしながら、そのサービスを利用するにはコストがつきもの…
そこでスマートフォンをモバイルルーターとして接続し、パソコンなどでインターネットに接続するシステムが【テザリング】。
最も人気のあるスマートフォンであるApple iPhone5もテザリングができます。日本ではソフトバンクモバイル、KDDIが販売していますが、KDDIは発売からテザリングを提供していました。それに遅れながらもソフトバンクモバイルも12月15日に遂にテザリングを解禁しました。
そこで、早速検証をしてみました!測定場所は3ヶ所。「お台場・潮風公園」「六本木・メルセデスベンツコネクション」「代官山・T-SITE蔦屋書店」で、 共通点は「クルマ好きが集うスポット」。3回ずつ計測しその平均速度で比較します。パソコンはAppleのMacbook Proを使用しました。
iPhone5のテザリングと比較するのはイー・モバイルの最新モバイルルーター GL04P。こちらもiPhone5と同様に高速通信LTEに対応しています。
・お台場 潮風公園
日差しが眩しい朝の潮風公園では既にクルマ好き人が集まっていました。 フルエアロのM3、ダッジ・チャージャーなど…
さてiPhoneとGL04Pの電源を入れると、GL04Pは電波3本線とLTEマークを表示、電波状況は良好のようです。対するiPhoneは…LTEなんですが5本あるうちの1~2本しか表示されませんでした。
GL04は12.0Mbps(下り)/4.6Mbps(上り)と、そこそこのスピード結果に対してiPhoneは1~2回目は1.oMbps/0.8Mbpsという結果。3回目は3Gに切り替わり、8.3Mbps/0.6Mbpsという結果でした。
・六本木メルセデスベンツコネクション(MBC)
来年1月18日に移転・新装オープンを控える同ショールーム。日曜日ということもあり、1Fにあるカフェ「DOWNSTAIRS」は満員でした。周りではスマートフォン、パソコンでネットサーフィンをしている方もいました。早速測定してみましょう!
GL04Pはここでも電波状況は良好の表示、iPhoneも電波状況は全開のLTEでした。しかし結果は、GL04P 5.9Mbps/4.2Mbps、iPhone 6.4Mbps/3.2Mbpsと、LTE表示なのに結果はお互いに振るいませんでした。
ちなみに、参考にMBC会員が利用できる無線LANは11.1Mbps/5.9Mbpsでした。
・代官山T-SITE蔦屋書店
代官山T-SITEには、クルマに関する書籍・ビデオなら日本、海外問わずあらゆるのが入手できる専門店「リンドバーグ」が出店しています。そのせいか、駐車場にはマニアックなクルマが時折訪れることも…。
ここも日曜日ということもあり混雑していました。スターバックスのコーヒー片手に店外にあるテーブルで計測を行いました。電波状況はどちらも良好でした。GL04Pは6.7Mbps/2.3Mbpsと、電波状況にしてはあまり伸びなかったです。iPhoneも0.7M/0.3Mという結果。
3箇所の結果は以下のとおりでした。
GL04P | 測定場所 | iPhone | |
12.0/4.6 | お台場・潮風公園 | 8.3/0.6 | ※3G |
5.9/4.2 | 六本木・メルセデス・ベンツコネクション | 6.4/3.2 | |
6.7/2.3 | 代官山T-SITE:蔦屋書店 | 0.7/0.3 |
数字上ではGL04Pが安定していますが、iPhoneでもメールなどニュースなどのネットサーフィンは体感的には決して不便ではないと感じました。
あとはユーザーがどのように使うかによっての選択となります。
その場で撮った写真や動画を頻繁にアップロードするユーザーはモバイルルーター。月の使用料はできるだけ抑えたいユーザーはテザリング、の利用が良いのかもしれません。
今回、比較に出なかった他のモバイル通信機器も機会があればいずれ!
(栗原 淳)