ドイツに本社を構えるコンチネンタルタイヤ。本社のあるハノーバーから近いブルーピンググラウンド「コンチドローム」内に建設された新しい試験場は、世界で初めて全自動でのブレーキ性能を試験できる施設として話題を集めています。
この屋内型の新試験場は全長300m、最大幅30mで、無人試験車両が120km/hまで加速してブレーキを作動でき、ウェットとドライの路面交換が可能です。さらに、専用アイスリンクにより、天候左右されず1年を通して同一試験場ですべてのブレーキ性能試験を行える世界初の施設でもあります。屋内型のメリットは、気温や風などで変化しやすい摩擦係数を一定に保てる点です。
また、全自動化によりテストドライバーにより異なる反応力や力加減を一定にすることが可能。理論上は24時間、365日試験ができるため精度の高い試験をすることができます。
コンチネンタルタイヤは、この新試験場で精度の高いテストを繰り返すことでセダン、ミニバンやSUV、バン用、夏や冬用タイヤなど、タイプや市場ごとに異なる要求がされるタイヤならではの問題を解決し、高性能なタイヤを開発できるはずです。
(塚田勝弘)