世界チャンピオンが幻のクルマで魅せる超絶テクニック!【動画】

世界ラリー選手権(WRC)の初代チャンピオン、ビヨン・ワルデガルドさんが愛知県で開催された新城ラリーにて1986年にWRCアイボリーコーストラリーで優勝したセリカツインカムターボでデモンストレーションランを行ないました。

2輪駆動なのに全く無駄のないカウンター量。車外からも判る超絶テクニックが繰り出されてます

ワルデガルドさんは、1943年生まれの68歳(デモラン時) 1979年に制定されたWRCのドライバーズ選手権の初代チャンピオンです。WRCで16勝を挙げました。1973から1992迄トヨタのドライバーとしてラリーに参戦。特にセリカではサファリラリー3勝など合計6勝を挙げ、 トヨタのラリー黄金期を支えた一人です。

ビヨン・ワルデガルドさん。おそらく世界中の68歳で最も運転の巧い“おじいちゃん”

このTA63セリカはグループB(市販車として公認されたベース車両に、大幅な改造を施せる)という規格で作られたマシンです。 1tを切るような軽量なマシンに最終期は500psを超えるエンジンを乗せたモンスターは危険であった反面、最も人気のあるカテゴリーでした。このセリカも参戦当時はRCカーなどホビーでも商品化されたりと話題でしたが、ヨーロッパで製作・メン テナンスされていた為、今回日本に初めて持ち込まれた「幻の車」です。

ワルデガルドさんは「デモラン会場が狭いので1速か2速にしか入らないですが、振り回せてとても楽しいです」と後輪駆動で400馬力を 超えるモンスターマシンを自由自在に操っていました。朝の試走の際は伝説のドライバーと幻のマシンの競演に現役ラリースト達も スタート迄の短い時間、ファンに戻ってデモランを楽しんでいました。

(川崎BASE)