日産GTーRがマイナーチェンジ。サーキットでの実用パフォーマンスをアップ

日本を代表するスーパースポーツ、日産GT-Rがマイナーチェンジを受け、(20)13年モデルへと進化。11月19日より販売されることが発表されました。

外観からの識別は難しいくらい見た目は変わっていない13年モデル。進化のポイントは走りにあります。とくに2012年に参戦したニュルブルクリンク24時間レースからのフィードバックにより、サーキットでの走りを磨いているのが特徴ということです。

具体的には、インジェクターの変更などにより中回転域のレスポンスや高回転域の伸びを向上させています。さらにオイルパンにバッフルプレートを採用したことでエンジンオイルの偏りを防ぐと同時にフリクション低減にもつなげています。またエンジンオイルでは、MOTUL製COMPETITION OILをディーラーオプションとして設定しています。さらに駆動系は、ドライブシャフトからハブベアリングの締結トルクを高め、サーキット走行時における信頼性を向上させているとのこと。

シャシー面では、いわゆる静的ロールセンターではなく、ロールによって位置の動く実動ロールセンターを測定、あわせてタイヤやサスペンションブッシュのたわみも考慮してロールセンターを下げることで路面に吸い付くような走りを実現したといいます。もちろん、スプリングとショックアブソーバー、フロントスタビライザーの仕様は変更されています。さらに、フロントサスペンションにキャンバー調整カムボルトを採用し、アライメントの調整精度と整備性を向上したとのこと。

 

また、プレミアムエディションにセミアニリン本革と専用内装色を採用することによりブラックとアンバーレッドの2トーンカラーのファッショナブルインテリアをオプション設定しています。ピュアエディションの内装ではステッチのスパンと糸の太さを変更してメリハリのつけています。

そのほか、ブラックエディションでは、レカロ製カーボンバケットシートやドライカーボン製リヤスポイラーとレイズ製アルミ軽量鍛造ホイールのセットといったメーカーオプションを充実させています。

 

メーカー希望小売価格は、ピュアエディションが875.7万円(12年モデル価格:869.4万円)、ブラックエディションが963.9万円(同:947.1万円)、プレミアムエディションが978.6万円(同:961.8円)、そしてオリジナルな一台を作ることのできるエゴイストが1516.83万円(同:1500.03万円)と全体に上がっています。

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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