プジョー208のラリーカーがデビューウィン【動画】

2012年10月1日にホモロゲーション公認を取得したばかりのプジョー208 R2(1.6リッターNAエンジンのラリーカー)が2012年インターコンチネンタル・ラリーチャレンジ第12戦ラリーサンレモで実戦投入、そのデビュー戦をクラス優勝で飾りました。

プジョー208の発売前から開発が進んでいたというプジョー208 R2は、それ自身も市販ラリー車としてコンプリートおよびパーツがキット販売が予定されています。 

その対象となっているのは、ビギナーや趣味としてラリーを楽しむ人たち。そのため手ごろな価格(コンプリートカーは57500ユーロ、パーツキットは37500ユーロ)とされているのも特徴。また、フランス国内のワンメイクラリーに使われることも発表されています。 

現時点では、コンプリートカー、パーツキットの市販に向けての開発としてラリーに参戦しているというプジョー208 R2ですが、デビューウィンを遂げただけでなく、しっかりと完走したことで様々なデータが手に入ったとのこと。これらにより、さらに市販バージョンへ改良が進むということです。 

今後もラリー参戦しながら開発を進めていくというプジョー208 R2、さらに改造範囲の広いR5(1.6リッターターボ)バージョンについてもパリモーターショーでワールドプレミア、WRCで活躍したアリ・バタネン選手も登場する動画も公開されています。

 

大胆にダウンサイジングしたことで市販モデルとしても注目を集める208ですが、その活躍によりラリー界におけるプジョーの存在感もいっそう増すことになりそうです。

●プジョー208 R2 主要諸元
全長 3962㎜
全幅 1739㎜
ホイールベース 2538㎜
エンジン型式 EP6C(専用ピストン、コンロッド、カムシャフト)
総排気量 1,598cc
ボア×ストローク 77.0mm×85.8mm
最高出力 185hp/7800rpm
駆動方式 前輪駆動・5速シーケンシャルマニュアルギヤボックス
(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
続きを見る
閉じる