以前に『トヨタの製造工場を視察! Lexus LFAがまさに「走る軽量化実験室」である理由とは?』でお伝えした日本が世界に誇る和製スーパースポーツカー「LFA」がいよいよ年内でその生産を完了するようです。
LFAは全世界500台の限定生産車で、2010年12月15日から特別な訓練を受けた専任者により一日一台ペースで2年間かけて生産されてきました。
筆者が1年前に製造現場を視察する機会を得た際はトヨタ自動車 元町工場(豊田市)内の一画に設けられた「LFA工房」で特殊な専用の大型設備を使いながらも、基本的にハンドメイドで丁寧に作られていました。
なにせLFAは通常の量産車と全く異なり、アルミ材やCFRPなどの軽量素材を多用した「特殊構造車両」なので、その製造工程には多くの手間暇がかけられています。
こうした高額な生産設備やLFA開発で得た多くのノウハウをトヨタがこの一台限りで終わらせる筈が無いというのが筆者の率直な感想。
日本車のポテンシャルを世界に示すイメージリーダーカーは今後も必要と思われ、「継続は力なり」のことわざが示すとおり、生み出したからには末永く作り続けて欲しいもの。
海外メディアなどによると、既に後継モデルの存在を嗅ぎ付けているようで、現行のLFAは4.8LのV10エンジンで560psを発生、0-100km/h加速3.7秒、最高速325km/hの動力性能を誇り、車両価格も3750万円と高額でしたが、次期モデルは更に高性能化され、価格も倍近くになるのでは? などといった噂まで飛び交っています。
おりしも10月19日に開幕したオーストラリア国際モーターショーに次期レクサスSCのコンセプトモデルと思われる「LF‐LC」がオパールブルー色のボディに化粧直しして登場したようです。
LFA後継車の今後の動向が注目されます。
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