新型ホンダCR-Z、インテリアのスポーティーさに注目【ホンダCR-Z特集】

マイナーチェンジした新型CR-Zの最上級グレード「α・Master Label」。17インチホイールなどもさることながら、造りこまれた内装は注目に値します。

インパネ部で目を引くのは赤いステッチの本革巻きステアリングホイール。ホンダファン以外にはあまり知られていませんが、ホンダ車のステアリングの本革はかなり上質。しっくりと手に馴染みます。momoやナルディなどの社外ステアリングと比べても遜色ない質感なのです。

そしてシート。Master Labelには外周にフェイクレザー、着座位置とシートバックにはファブリックという異素材の組合せ。それを縁取るステッチやアクセントは、ここでも赤を使っています。フェイクレザーといってもいわゆるビニールぽい素材ではなく、最先端な上質素材で手触りもいい。乗り降りなどでよく擦れる部分に、素材的に強いフェイクレザーを使うことでシート全体の耐久性を上げることが狙いなようです。

それにしてもホンダはアクセントに赤を使わせるとうまいですよね。

メーカーオプションで本革シートも選べます。質感や触れた感触は本革シートに軍配が上がりますが、通気性などを考えるとMaster Label標準のフェイクレザー+ファブリックの方がお勧めだと思います。

シートやトリム、インパネに目がいきがちなほどスポーティーな内装ですが、筆者的に一番気に入ったところはペダル類。特にブレーキペダルのゴム突起はかなり優れものです。雨の日に濡れた靴底でブレーキを踏んでもすっぽ抜けないというこの突起は効果絶大。TOD’Sなどの高級シューズメーカーのドライビングシューズのソールに見られるようなゴム突起をペダル側につけてしまおうという発想は、靴底を選ばずに最適な踏み心地を実現できるという訳です。

ハイブリッドスポーツである新型CR-Zは、操作する部分や直接触れる部分にかなり気を使った設計、デザインをしています。こういった部分はディーラーの展示車両でも簡単に確認できますので、気になる方は一度足を運んで触れてみるのもいいのでは。

(北森涼介)

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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