2011年8月に、ニュルブルクリンク北コースの電気自動車(EV)によるコースレコード 7分47秒79を達成したトヨタモータースポーツ(TMG)が、進化させたスペシャルマシン『EV P002』によるコースアタックを行ない、EVとしての最速記録を更新したそうです。
これは、日本のラリードライバー、奴田原文雄選手がパイクスピークでクラス優勝したマシンによるニュルブルクリンク・アタックといえるものです。
昨年のマシンから最高出力(280kW→350kW)、最大トルク(800N.m→900N.m)ともにアップ。結果として、 7分22秒329という25秒以上ものタイム短縮を実現したとのこと。
さらに、今回はハイエースに搭載できる移動用急速充電機も開発して、レーシングシーンでEVが活躍できるようにシステム全体として考えていることもアピールポイント。こうしたソリューションにより、実際のモータースポーツでEVを走らせられる場面が増えていくことが期待できそうです。
最速ラップタイムのオンボード映像も公開されていますが、エンジンに関わる音がなく、スキール音が目立つのが、新時代のモータースポーツを予感させます。
(山本晋也)