スバル インプレッサ4ドアスペックC ラリーデビューウイン! 哀川翔さんも完走!

9月15〜16日に北海道十勝地方で開催されたアジアパシフィック選手権(APRC)ラリー北海道で、新井敏弘選手がドライブするスバル・インプレッサが優勝しました。

2日目は曇りから晴れとなるこの時期の北海道らしからぬ暑い1日となりましたが、1日目トップだったジル/マクニール組がエンジントラブルでリタイヤし、代わって首位に立った新井敏弘/マスカット組がそのままトップを守り切りる形となりました。このラリーでデビューしたスバルインプレッサ4ドアWRX STIスペックCですが、これでデビューウイン達成です。

APRCの海外勢はリタイア続出となり、炭山裕矢/加勢直毅組が2位入賞。また3番手を走行していた 牟田周平/星野元組もコースアウト、リタイアを喫し、超ベテラン田口盛一郎と廣田幸子組が3位入賞となった。この結果APRC上位は日本人が占める結果となりました。

インタビューに答える新井選手。3位の田口選手、最新のインプレッサに興味津々です。

高速グラベルで4ドアモデルの空力優位性を証明した新井選手。してやったりでしょうか。

また炭山/加瀬組は2位に入った事で、APRCアジアカップのランキングトップに躍り出ました。

また、番場彬/保井隆宏組(プロトン サトリアネオ)はAPRCジュニアカップの2年連続タイトルを決めています。

併催された全日本ラリー選手権ではJN-4クラスの首位を快走する石田/宮城組と、奴田原/佐藤組のランエボ勢、インプレッサの勝田/足立組がSSのトップを分け合いながら優勝争いをした結果、石田組が優勝。2位に奴田原組、3位が勝田組となりました。

石田正史選手は、2008年以来の全日本優勝。大きなアクシデントから復活し「不死身の男」と呼ばれた石田選手。だが、ここ1,2年は速さを見せるも今年の序盤迄トラブルでのリタイヤを繰り返していた感じを否めなかった。前戦迄パートナーを組んでいた草加浩平氏にはマシンを充分に整備し切れないままの参戦、それに起因するトラブルからのリタイヤとなっている様に映っていた様だ。そして第2戦もコースアウト、リタイア。 そこで、第3戦を前に「無理やり間に合わせる事を止め、充分整備を行ってから出よう。そうすれば、お前はもっと速い」と提案、第3戦福島をスキップ。すると、次戦洞爺で3位、渋川では2位と表彰台入賞を結果を出し続け、渋川では「もう優勝しかない」(草加氏)との勢いと状態であった。そして、今回草加氏は残念ながら乗っていなかったが、ついにポディウムの頂点に不死身の石田が帰ってきた。

JN-3クラスの優勝は三好/谷内組、2位には香川/浦組が入りトヨタ86の1-2となりました。3位には村田/平山組のブーンX4が入っています。

また、スーパーラリー規定で復活した哀川翔/安東貞敏組の86はリタイアが続出する一日を着実に走り切り、Leg2クラス7位で走り切りました。

ギャラリーの要望に応える哀川さん

JN-2クラス、現行型ヴィッツをドライブする天野/井上組が優勝し、初期型ヴィッツの川名/小坂組が2位。軽い旧型と熟成が進んできた現行型。ショートSSでは軽い旧型が速いが、距離のあるSSでは現行型が速いという結果を見せつけました。3位には南野保/ポール・サント組のマツダ デミオが入っています。

JN-1は山口貴利/山田真記子組(ダイハツ ストーリア)が優勝。葛西“兄貴”一省/安田弘美組(ダイハツ ストーリア)は2位でした。

全日本ラリー選手権も大詰め。JN-4ランキングトップの勝田/足立組は102pt。2位の奴田原組は101.5pt。3位柳澤/中原組のリタイアにより、総合チャンピオン争いはこの宿命のライバル2台に絞られた。残り2戦、ライバルに勝ち続けた方が王座に君臨します。

(川崎BASE)