デミオEVのモーターとインバーターを製造する安川電機は産業用ロボットのシェア世界一メーカー!

10月からリース販売を開始すると発表しているマツダのデミオEV。

マツダ、電気自動車「デミオEV」のリース販売を10月から開始
http://www.mazda.co.jp/corporate/publicity/release/2012/201207/120706a.html 

モーターとインバーターはどうするのだろうか?と色々調べてみると、安川電機という、ちょっと意外なところから調達していました。
安川電機という会社、ご存じない方のほうが多いと思いますが、実は日本が世界に誇る産業用ロボットのトップシェア企業。自動車メーカー各社にも溶接用ロボットアームや塗装用吹き付けアームなどを大量に納入しています。

株式会社安川電機
http://www.yaskawa.co.jp/index.html 

このロボット技術、実はインバーター制御が一番の要なのだそうで、このインバーターシステムとモーターの統合管理制御に優れているというところから、デミオEVは安川電機の製品を採用することになったということです。

7軸ロボットアームの制御をこなすのですから電気自動車の制御は完璧にこなすことが出来るのだろうなという気がします。
電気自動車やハイブリッド車では後発のマツダがこういった系列外の企業と組むというのは、技術力の不足分を補うという意味でも解りやすいやり方だと思いますが、実は安川電機のモーターを採用しているメーカーはマツダだけではなかったのです。

トヨタ車体のコムスも安川電機のモーターを採用!
これには筆者もビックリです。

今年モデルチェンジしてセブンイレブンの宅配など、街で見かける機会が非常に増えてきたマイクロEVのコムスですが、モデルチェンジ前のコムスはトヨタ系列のアイシン製モーターを採用していました。
それが今回のモデルチェンジで電気自動車の要とも言えるモーターを系列外の安川電機から調達したのですから、これはかなりの驚き。アイシンと比較して極端によくなければ系列外から部品を調達するなど考えられない。
つまり安川電機のモーター技術はそれだけ優れているということを、意外にもトヨタグループが証明してしまったカタチになってしまった。翻って考えればデミオEVはかなり期待のできる電気自動車ではないかということです。
(北森涼介)

 

 

この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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