ダイハツ・アイラとトヨタ・アギア 90万円以内で買える1.0Lモデルを発表 !

急速な発展を遂げるインドネシア市場に早くから取り組んで来たダイハツ(1968~)とトヨタ(1971~)が現地のニーズにジャスト・フィットする低価格なコンパクトカー「ダイハツ AYLA(アイラ)」と「トヨタ AGYA(アギア)」を発表しました。

時勢柄、ASEAN諸国に世界の注目が集まる中、高成長を続けるインドネシアはダイハツとトヨタが非常に重要視している市場のひとつで、新聞報道によるとインドネシアの新車市場は日系メーカーが90%を超えるシェアを占め、トヨタが35%で首位、ダイハツが16%で2位。これに三菱(15%)とスズキ(11%)が続きます。

トヨタ AGYA

インドネシアの2011年自動車総販売台数は89.4万台と過去最高を記録しており、昨年洪水で被害を受けたタイを抜き、今や東南アジア最大の市場となっています。

MPV車が主流を占める同国で「AYLA(アイラ」と「AGYA(アギア)」はエントリーユーザー向けの1.0Lクラス・ファミリーカーとして新境地を開く重要なミッションを担うことに。

両車はダイハツの現地子会社であるアストラ・ダイハツ・モーター社の新工場で生産を予定しており、ジャカルタで20日からスタートしたインドネシア国際モーターショーにも出展中。

ダイハツが「ミラ イース」で培った低燃費・低価格なコンパクトカーづくりのノウハウをベースに、アストラ・ダイハツ・モーター社が開発段階から参画して、インドネシアの現地ニーズをしっかり織り込んだと言います。

両車の最大の特徴はロングホイールベースの新プラットフォーム採用により、コンパクトなボディサイズながらも5人がしっかり乗れる広い室内空間と十分なサイズの荷室空間を確保している点で、燃費は30km/Lクラス。

車両デザインはインドネシア人によるもので、現地での運転のし易さに加えて、冠水路でも走破性の高い最低地上高が確保されています。

AYLAのベースとなった「A-CONCEPT」

インドネシア向け専用車となっていますが、今の時代、5人乗りで100万円を切る低燃費・低価格のコンパクトカーは日本市場でもニーズが高く、導入すれば大ヒットするに違い有りません。

ちなみに両車の生産開始は年内を予定しているようです。

■ダイハツ 「AYLA 」 ニュースリリース
http://www.daihatsu.co.jp/wn/2012/0919-1/20120919-1.pdf

■トヨタ 「AGYA」 ニュースリリース
http://www2.toyota.co.jp/jp/news/12/09/nt12_0907.html

 (Avanti Yasunori)  

この記事の著者

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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