ナビの常識といえば、2Dでも3Dでも地図を使うことでしょう。パイオニアが「サイバーナビ」でAR(拡張現実)を使った“実写ナビ”を実用化したり、ECLIPSEも「Driview」というiPhone連携機能で実写上にアイコン表示などをしたりしていますが、まだまだ地図ナビが基本です。
パテントコネクションズがリリースしたiPhone用アプリの「駅こっちナビ」はなんと地図を使いません! まさに常識をくつがえすナビ・アプリです。
どうやって近くの駅まで案内するかというと、画面上にシンプルに表示された「矢印アニメーション」の動きに従ってその方向に歩くだけ。「矢印」は直感的に目的地の駅に迎えるように、動き、形、色を設計しているとのこと。矢印以外には残りの距離が表示されるシンプルなアプリです。
矢印だけでは本当に目的地に近づいているのか心配になりそうですが、「地図ボタン」を押せば現在地を把握できます。さらに、「目安箱ボタン」からユーザーの声を送ることが可能で、アプリ開発に役立てるそうです。
地図を見るのが苦手、駅までだいたいの方向が分かればOK! というニーズに応えてくれるユニークなアプリの登場です。
(塚田勝弘)