フィアット・パンダの4×4がパリモーターショーで世界初公開

フィアット・パンダといえば、ちょっと車高の上がった4×4を思い浮かべるというファンもいるでしょうが、新しいパンダにも、その4×4(四輪駆動)が追加されることが発表されました。2012年9月27日開幕のパリモーターショーで世界初公開されるということです。

基本となるボディは、もちろんパンダですが、下半身をプロテクターでカバーすると同時に、前後にアルミパネルをつけているのがスタイリングのアクセントになっています。

ボディバリエーションは5ドア、全長368cm、全幅167cm、全高160cm、ホイールベース230cmという小型車サイズ。

エクステリアは先代パンダよりも初代パンダの4×4に近いイメージとなっていますが、四輪駆動システムは、初代のパートタイムよりは先代のビスカスカップリングに近いもの。電子制御カップリングによるトルク・オン・デマンド式となっています。

タイヤは175/65-15のM&S(マッド・アンド・スノー)が装着され、サスペンションは4×4にあわせてオフロード性能と快適性をバランスさせたものとされているとのこと。さらにESC(​​横滑り防止装置)を標準装備し、ELD(電子ロッキングディファレンシャル)といった電子デバイスによる走破性向上も考慮されているといいます。

エンジンは、0.9リッターターボのTwinair(85馬力)と1.3リッターディーゼル Multijet II(75馬力)の二種類が用意されるとのこと。

ボディカラーには新色のオレンジとグリーンが登場するということですが、室内もグリーン、ベージュ、オレンジを組み合わせたヴィヴィッドな仕上がりになるといいます。

さらに、このセグメントのSUVとして魅力ある価格も実現するであろう、ということですから、ますます気になる存在といえそうです。

(山本晋也)

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山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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