BMW3シリーズのクリーンディーゼル、補助金はたった9万円!?

BMW3シリーズにディーゼル・エンジンの320dブルーパフォーマンスが登場

国内のクリーンディーゼル車ではもっとも優れた燃費性能19.4km/Lを実現した上に、470万円~というドイツ車のクリーンディーゼルとしては比較的リーズナブルといえる価格設定となっていることも注目されています。 

ですが、そうした適正価格のおかげで、ちょっとした逆転現象が起きています。

2012年8月31日で締め切りとなるエコカー補助金は、条件を満たしていればガソリン車であっても10万円の補助金が出るというシステム。一方、電気自動車やクリーンディーゼルはエコカー補助金とは異なる『クリーンエネルギー自動車等導入対策費補助金』が出ることになっています。

クリーンエネルギー自動車等導入対策費補助金は、購入後6年間(自家用の場合)の処分制限が発生するものの、たとえば電気自動車の日産リーフでは78万円の補助が出るので、それを前提に購入を考えるのが基本となっているようです。

それほどの金額ではないにせよ、クリーンディーゼル車もクリーンエネルギー自動車等導入対策費補助金が用意されています。ちなみに日産エクストレイルで20~21万円、メルセデス・ベンツE350ブルーテックでは40万円のクリーンエネルギー自動車等導入対策費補助金が上限となっています。ベースとなるガソリン車との差額で補助金を計算するので、差が大きい補助金は増える傾向にあります。

そして本題。現時点で唯一のセダンボディのクリーンディーゼル車として登場したBMW 320dの補助金は9万円! エコカー補助金よりも低額なのです。この金額で6年間の所有義務(処分制限)が生まれるとあっては、申請を躊躇してしまうケースもあるかもしれません。

逆に考えると、ベース車との価格差が少ないというわけですから、BMW 320dは真にお買い得なクリーンディーゼルといえるのかもしれません。

【参考:補助対象車両の補助金交付額一覧】
http://www.cev-pc.or.jp/CEV/hojokin-toha/hojokin-toha-3.html 

 (山本晋也) 

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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