先日記事にさせて頂いた、「西部警察の気になるマシン達は今いくら?」に続き、今回は80年代を代表する刑事ドラマ「あぶない刑事」に登場するクルマ達の値段を調べてみました。
「あぶない刑事」は港町横浜を舞台に主演の舘ひろしさん演じる鷹山刑事と柴田恭平さん演じる大下刑事のあぶないコンビが繰り広げる、アクションシーン満載の刑事ドラマです。
80年代の刑事ドラマはまだまだアクションシーンが多く、西部警察ほどではありませんが、カーチェイスシーンやガンアクションも多かった時代です。
「あぶない刑事」もそんな80年代を代表する刑事ドラマであり、「西部警察」同様、劇用車には日産自動車が協力し、「あぶない刑事」と言えばF31レパードと言われるほど、そのイメージは強烈でした。
そんな準主役とも言える、劇用車達の値段を調べてみました。
■港303(港5)号
劇中で一番印象の強い港303ことF31前期型 レパード アルティマ。V6 3.0L DOHCエンジンを搭載、最高出力136kW(185ps)/6,000rpm最大トルク245N・m(25.0kg・m)/4,400rpmを発生し、超音波センサーを用いたスーパーソニックサスペンションや、現行型エルグランドのキャプテンシートにも採用される中折れ機能付の助手席(パートナーコンフォートシート)を採用。
中古市場では驚きの544万9000円のプライスを付ける個体を発見!これは、販売を手掛けるレパード専門のショップが内外装共に、新車に近い状態までレストアした結果であり、決して誤記ではないようです。
元々はパールツートンだった物を純正のゴールドツートンにオールペンした事で、人気の港303仕様となっています。
http://www.goo-net.com/usedcar/spread/goo/13/0110120902B4002498001.html
■港3号
意外と知られていないのが、劇場版「あぶない刑事」に登場した港3号。こちらはTV盤同様F31前期型レパード アルティマですが、ボディカラーはダークブルーツートン。前期モデルは当時の日産車に多かった絶壁インパネとブルーの液晶パネルが鮮やかなデジタルメーターを採用していました。
中古車では上記のゴールドツートンのアルティマと同じF31専門店から169万円で発見。ゴールドは派手すぎると言う方には落ち着いた色合いでダークブルーもおススメです。
http://www.goo-net.com/usedcar/spread/goo/13/0110120902B4002498002.html
■港302号
あぶない刑事の続編「もっとあぶない刑事」の第5話からは、F31後期型が登場。3.0Lにターボモデルも追加されマイナーチェンジでありながら、内装もダッシュボード形状を全面的に変更し、メーターパネルもアナログメーターに変わりました。
劇中に登場したのはダークブルーツートンのF31後期型レパード アルティマターボ。サンルーフや本革シート、マルチAVシステムと、フル装備の仕様でした。
中古市場では同じくF31専門店から、カラー、グレード共にまんま港302号仕様を発見。前期型同様、レストアされた個体で459万円!それでも前期型と比較すると、後期型の方が若干安くなっているようです。
http://www.goo-net.com/usedcar/spread/goo/13/0110120902B4002498006.html
■港306号
劇中で活躍していたのはF31レパードだけではありません。仲村トオルさん演じる町田刑事は、劇場版からR31後期型スカイライン4ドアGTパサージュツインカム24Vの港305を主に乗っていましたが、続編の「もっとあぶない刑事」第10話からA31セフィーロ スポーツクルージングの港306号が登場。4WSのHICASⅡにRB20DET直6ツインカムターボを搭載した走りのグレードでした。
登場した時はこれほど覆面車が似合わないクルマも無いと言われていましたが、驚くべき事に平成元年あたりから、捜査系車両としてベーシックなタウンライドですが、実際の警察車両として使われていました。
A31セフィーロは中古車市場に出回っていた物がRBエンジンとFRという組み合わせゆえに、殆どドリ車のベース車として使われており、オリジナルの個体はほぼ皆無ではないかと言われています。
中古市場では後期モデルですが、珍しいオリジナルの5MT に内外装共にオリジナルに近い貴重な個体を78万円で発見。
http://www.goo-net.com/usedcar/spread/goo/13/700055064820120523001.html
■港304号
最後は山西道広さん演じる吉井刑事と、ベンガルさん演じる田中刑事のコンビが乗る、Y31グロリア グランツーリスモSV。撮影中の事故で修理をした為、本来ありえないグランツーリスモにフードマスコット付という仕様で登場していました。
劇中に登場するのはインタークーラー無しの4AT仕様である前期モデル。4ドアハードトップにエアダムバンパーという組み合わせは当時画期的であり、Y31のヒットに一役買ったモデルでした。
グランツーリスモが登場するまでは4ドアにブラックのボディカラーはハイヤーや覆面車等をイメージする為、黒系の人気はいま一つでしたが、スポーティカラーとして4ドアモデルでも黒系の人気が高まったのはグランツーリスモからと言えそうです。
このグランツーリスモのヒットを受け、それからは高級車のラインナップにスポーツ系とフォーマル系の2種類が出る事が多くなりましたね。
中古市場では前期モデルのグランツーリスモSVを発見。ボディカラーは違えど、オリジナルを保ったコンディションの個体がなんと39万8000円です。
http://www.goo-net.com/usedcar/spread/goo/13/700054017020120210002.html
さすがに544万円のフルレストアのF31レパードは、新車のW204メルセデス・ベンツC200 Blue EFFICIENCY AVANTGARDE(ブルーエフィシェンシー アヴァンギャルド)が購入出来てしまう価格なので、さすがに躊躇しますが、「トオル」や「パパさん」「中さん」になりきるのは、結構お手軽に出来そうです。
やはり「タカ」と「ユージ」はレパードも含めて今でも憧れの存在のようですね。
参考:GOO-net http://www.goo-net.com/index.html
(井元 貴幸)