ぶつからないクルマ作り(アクティブセーフティ)と同時に大切なのが、万一ぶつかってしまった時の安全性、いわゆるパッシブセーフティですが、スバルの「アイサイト」に代表されるように、最近はアクティブセーフティに注目が集まりがちのようです。
ボルボもアクティブセーフティとして「シティセーフティ」の全世界全車標準化を目指していますが、アメリカの道路安全保険協会(IIHS)の新しいオフセット前面衝突試験でボルボS60が最高評価を獲得したように、パッシブセーフティでも抜かりはありません。
道路安全保険協会の新しいテストは時速40マイル(時速約64キロ)でクルマのフロントコーナーが別の車両や木、ユーティリティポールなどと衝突させるというもので、正面衝突よりも高い安全性が求められるオフセット衝突であり、相手が木やポールというのは、日本だと電柱や標識という可能性がある事故対象物です。
誰しもが事故には遭いたくないものですが、こうしたテスト風景を見る度に、価格や広さなどだけではなく、「安全」も購入時の大切な条件に入れたいものですね。
(塚田勝弘)