プリウスPHVの「EV走行」はかなり奥が深いです!/福島編【プリウスPHVで1000キロ走行・その3】

いよいよ満充電のプリウスPHVで、ロングドライブにチャレンジです。

今回のモニター試乗には「3連休」が含まれていたので、家族5人で大好きな「さくらんぼ狩り」と、映画でも有名な「フラガール」を目指して、福島に行くことにしました。

そしてプリウスPHVの走りについては、「EV走行」と「HV高速走行」、「HV郊外&山坂走行」の3つの走行シーンを中心にまとめていこうと思います。

さて、いよいよ出発です。連休初日の朝、自宅マンションから外環自動車道の大泉ICまで「EV走行」で走りました。

ここであらためて「EV走行」の印象ですが、街乗りでは、静かで乗り心地も良く完成度の高さが伺えます。運転や操作の違和感が、全くないのも素晴らしい~!

またコンソールのスイッチで、「エコ・標準・パワー」の3つの走行モードを選ぶことができます。モードを切り替えると、パワー感と電力消費は、明らかにトレードオフの関係にあることが良くわかりました。

ただ、エンジンが無音で静かなことは確かなのですが、意外とロードノイズ等が耳に届きます。そのためEV走行時は「電気自動車」というよりも「静かなガソリン車」という印象でした。もっともプリウス本来の車格を考えると、仕方がないかもしれません。

 

ちなみにEVモードの場合、カタログ上のEV走行距離は26.4kmですが、モニターに表示される走行可能距離は18km程度でした。

興味深いのは実際の航続距離で、環境でずいぶん異なることに気づきました。走行可能距離に一番忠実なのは、平地と登り坂が続く高速道路での走行です。アクセルオンでパワーを使い続ける環境だと、モニターの表示距離どおりにみるみるバッテリーが減っていくのですね。

一方、信号の多い街中では、表示距離の減りが大分遅くなります。これは信号手前のアクセルオフやブレーキ時に、電力を回生してくれるからだと思います。また回生中は惰性走行で距離が伸びますから、モニター表示よりも長く走れるのでしょう。 ちなみにEV走行用のバッテリーを使い切ってしまうと、自動的にHVモードに切り替わります。

またひとつのバッテリーをEVとHVで使い分けているため、HVモードで回生が進めば、再度EVモードに切り戻すこともできるのだそうです。ただこの点は、実体験には至りませんでした。もちろんEV用のバッテリー容量が貯まっていれば、任意にEVとHVの切り換えが可能です。このEVとHVモードの使い分けには、まだまだ奥の深~い使い勝手がありそうな気がした次第です。

■プリウスPHV公式サイト/PHV基本性能(トヨタ自動車)
http://toyota.jp/priusphv/001_p_001/point/index.html

(拓波幸としひろ)