トヨタ、ホンダ、日産の2012年上半期セールストップ5がおもしろい

日本自動車販売協会連合会全国軽自動車協会連合は、毎月のブランド・通称名別の販売ランキングを発表しています。その2012年1-6月上半期のランキングは、当然ですがいまの日本マーケットを象徴したものとなっています。

日本自動車販売協会連合会の発表する登録車(小型車・普通車)ランキングと、全国軽自動車協会連合による届出車(軽自動車)ランキングをあわせて、さらにブランド別に見ていくと、興味深い結果になります。

たとえばトヨタのトップ5は以下の通り。

プリウス(181,630)
アクア(128,243)
ヴィッツ(64,786)
ヴェルファイア(38,100)
パッソ(32,133)

プリウス、アクアといったハイブリッドカーがワンツーなのは予想通りとはいえ、最上級ミニバンといえるヴェルファイアがパッソよりも売れているというのは、市場の二極分化を象徴しているといえそうです。

つづいて、ホンダのトップ5。

フィット(133,345)
N BOX(103,841)
フリード(70,629)
ステップワゴン(36,190)
ライフ(29,303)

ミニバンと軽自動車というイメージの強いホンダですが、ベーシックコンパクトの「フィット」がトップ。そこに軽自動車ナンバーワンを目指したN BOXが続いているのは狙い通りというところでしょうか。

 

そして、日産のトップ5はもっともマーケットを象徴しているよう。

セレナ(53,106)
モコ(38,630)
ノート(34,130)
ルークス(30,216)
キューブ(25,251) 

5ナンバーサイズのミニバンがトップで、軽自動車が続くというランキングは日本市場のイメージ通り。OEM車がブランド内ランキングのトップ5中の2台を占めていることから、各社の相互供給が増えている状況をあらためて確認させられます。

 

参考までに、日本自動車販売協会連合会全国軽自動車協会連合の発表したデータを合わせたランキングのトップ25は以下のようになっています。

【登録車・軽自動車 合計販売ランキングtop25】
1. トヨタ・プリウス(181,630)
2. ホンダ・フィット(133,345)
3. トヨタ・アクア(128,243)
4. ダイハツ・ミラ(126,222)
5. ホンダ N BOX(103,841)
6. スズキ・ワゴンR(99,938)
7. ダイハツ・タント(92,681)
8. ダイハツ・ムーヴ(86,093)
9. ホンダ・フリード(70,629)
10. トヨタ・ヴィッツ(64,786)
11. スズキ・アルト(64,578)
12. 日産セレナ(53,106)
13. 日産モコ(38,630)
14. トヨタ・ヴェルファイア(38,100)
15. トヨタ・カローラ(37,370)
16. スズキ・パレット(36,948)
17. ホンダ・ステップワゴン(36,190)
18. マツダ・デミオ(34,922)
19. 日産ノート(34,130)
20. トヨタ・パッソ(32,133)
21. トヨタ・ヴォクシー(31,444)
22. 日産ルークス(30,216)
23. ホンダ・ライフ(29,303)
24. トヨタ・ラクティス(28,618)
25. トヨタ・アルファード(27,112) 

なお、軽自動車ランキングではホンダN BOXの躍進が話題ですが、2012年上半期でいえばミライースのヒットもあって、ダイハツ・ミラが軽自動車販売のトップとなっているのも見逃せません。

 

※文中いずれも( )内数字は販売台数 

(山本晋也)

この記事の著者

山本晋也 近影

山本晋也

日産スカイラインGT-Rやホンダ・ドリームCB750FOURと同じ年に誕生。20世紀に自動車メディア界に飛び込み、2010年代後半からは自動車コラムニストとして活動しています。モビリティの未来に興味津々ですが、昔から「歴史は繰り返す」というように過去と未来をつなぐ視点から自動車業界を俯瞰的に見ることを意識しています。
個人ブログ『クルマのミライ NEWS』でも情報発信中。2019年に大型二輪免許を取得、リターンライダーとして二輪の魅力を再発見している日々です。
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