2012年8月2日に、警察庁 交通局より『平成24年上半期の交通死亡事故の特徴及び道路交通法違反取締状況について』という定例のレポートが発表されました。
ニュースなどで交通死亡事故が報じられるたびに、事故が増えているような印象を受けるかもしれませんが、このレポートによれば、すべての交通事故発生件数は313,802件で前年比マイナス4.4%と確実に減っています。また死亡事故件数も1,871件と前年比マイナス8.7%と減少傾向は強まっています。事故発生から30日以内に亡くなった人も、前年比でマイナス7.4%となっていて同じく減っています。
さて、このレポートには死亡事故の多い路線(高速道路など)についての統計データも記載されています。なかでも路線別の危険度を示すの距離別の死亡事故件数ランキングに注目です。
平成24年上半期のワースト10ランキングは以下の通り。
1.名阪国道(0.5457)
2.東北縦貫道(0.1889)
3.常磐道(0.1536)
4.新名神・近畿道(0.1416)
5.首都高速(0.1367)
6.日本海沿岸東北道(0.1318)
7.北関道横断道(0.1189)
8.九州縦貫道(0.1172)
9.東名高速道路(0.1154)
10.山陽道(0.1120)
※()内は供用距離10kmあたりの死亡事故件数
前年同時期のワーストだった近畿道はかなり減っていますが、名阪国道は増加しています。また東北縦貫道など東北方面の路線がランクインしているのが今年の特徴。その東北縦貫道は前年比+650%と大幅に死亡事故件数を増やしています。
夏休みのドライブ、こうした事故の多い路線を走るときには、より一層注意したいものです。
■平成24年上半期の交通死亡事故の特徴及び道路交通法違反取締状況について(政府統計の総合窓口)
http://www.e-stat.go.jp/SG1/estat/List.do?lid=000001097432
(山本晋也)