攻めのトヨタ! 年間生産計画台数を1000万台超えへ上方修正 !

先日、「このまま逃げ切るか? トヨタが上半期の世界販売で第1位に !」で首位奪回を狙うトヨタ自動車の復調ぶりをお伝えしましたが、8月3日にそのトヨタが2012年度生産計画の上方修正を発表しました。

それによると、過去最高となった2007年の950万台を上回る1005万台 !

世界販売では当初計画の958万台に18万台上乗せした976万台に目標を再設定。その内訳はトヨタが+17万台(国内+4万台、海外+13万台)、傘下の日野が+1万台となっています。

上方修正のエビデンスとしては北米で主力の「カムリ」や「カローラ」の販売が好調なほか、新興国で「IMV」や低価格戦略車「エティオス」の伸びが背景に有るようで、国内のエコカー補助金終了や欧州の景気低迷による販売減をうまくカバーする戦略と思われます。 

今回の目標台数の上乗せは背後に迫る昨年首位のGMや2位のVWへの牽制の意味も有るのかもしれません。

 (Avanti Yasunori) 

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Avanti Yasunori

大手自動車会社で人生長きに渡って自動車開発に携わった後、2011年5月から「clicccar」で新車に関する話題や速報を中心に執筆をスタート、現在に至る。幼少の頃から根っからの車好きで、免許取得後10台以上の車を乗り継ぐが、中でもソレックスキャブ搭載のヤマハ製2T‐Gエンジンを積むTA22型「セリカ 1600GTV」は、色々と手を入れていたこともあり、思い出深い一台となっている。
趣味は楽器演奏で、エレキギターやアンプ、エフェクター等の収集癖を持つ。
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