【試乗レポート】シボレー ソニック SPORTSLINEで関越自動車道を走ってみた。

5月10日に追加ラインナップされたシボレーソニック スポーツライン。先日の予告通り、このソニックに乗って全日本ラリー第5戦「モントレー in 渋川 2012」の取材に向かうため、関越自動車道を練馬から渋川伊香保まで走ってきました。

ソニックの全長は4050mm。サイズ的なカテゴリーはVWポロと同じクラスのBセグメントに相当します。ここにはトヨタだとヴィッツかラクティス、ホンダだとフィットも入ります。しかし横幅はかなり大きく1740mm、ホイールベースも2525mmと長い。つまり、横幅とホイールベースだけを考えるとVWならゴルフ、トヨタならオーリスと同じクラスとなってしまうのです。

何が言いたいのかというと、このBセグメントのクラスでは考えられないくらいまっすぐ走る、ということ。タイヤの接地点が作る四角形がヴィッツに比べるとひと回り大きいので高速での安定感がヴィッツRSなんかに比べると雲泥の差。数字的なことではなく体感で言ったらプリウスよりも大きいクルマに乗っている気分になります。比較的路面状況のいい、ほとんどカーブらしいカーブの無い関越自動車道で制限速度内で走るなら、もう何もすることがないくらい快適。

真夏の炎天下の高速道路は直射日光を遮るものが何もないのですが、ソニックはフロントウインドウから入る直射日光が明らかに他の同クラスのクルマよりも少ないです。フロントウインドウの上端の位置が、より前方に出ていてその分、直射日光が入りにくくなっているようです。そのおかげでエアコンの効きは抜群にいい。

オーディオは専門外なので音質うんぬんということはよく解りませんが、少なくとも僕が満足するレベル(アンプのBASSを全開)にセットした場合にもスピーカー周辺やドアからのビビリ音は皆無。これってボディを構成する部材の剛性がかなり高いのは当然ですが、パネルに使われる樹脂材の合成もかなり高いということですよ。おおかたの国産ハッチバックはBASS全開にするとドアが平気でビビリます。

そのオーディオにiPodをつなげようとして一生懸命ブルートゥースを探したんですけど、取説を皿のような目で探しても見当たらない。その代わり補助入力のAUX端子がついていて、そこにミニプラグのケーブルを繋ぐようになっていました。つないだ様子が上の写真です。

シートも悪くないし、エアコンも効くしで関越道を一気に走っても全然疲れません。

でも疲れない要因はそれだけではありません。ペダルとハンドルとシートのセンターがビシッと合っているのもその要因のひとつです。

輸入車で左ハンドルと右ハンドルの両方が製造される場合、右ハンドル車は普通、ペダルが左にオフセットされている場合が多いのですがソニックは国産車のごとくの適正なペダル位置。何でかなと?よく見てみるとこのサイズのクルマにはよくある、タイヤのハウジングがペダル周りに入り込んでいないのです。これもロングホイールベースの恩恵!

同様にリアシートにもハウジングが入り込んでいない。ということでリア3名乗車でも窮屈にならない。

見た目が派手でもそういった部分は非常にしっかり作りこんであります。逆にそういうきちんとしたクルマでないとワイルドな旅なんて出来るはずもありません。

見た目が派手ということではこのソニック、思わぬ効能がありました。サービスエリアの駐車場でどこにクルマがあるのかひと目でわかります。その代わり、目立ちますから色々な方々に「そのクルマどこの?」という質問も浴びせられます。

次回は群馬県で一番有名?なワインディング、秋名山ならぬ榛名山を走った感想をお届けします。

■シボレー ソニック SPORTSLINE
http://www.chevrolet.co.jp/sonic/sportline/

(北森涼介)

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この記事の著者

松永 和浩 近影

松永 和浩

1966年丙午生まれ。東京都出身。大学では教育学部なのに電機関連会社で電気工事の現場監督や電気自動車用充電インフラの開発などを担当する会社員から紆余曲折を経て、自動車メディアでライターやフォトグラファーとして活動することになって現在に至ります。
3年に2台のペースで中古車を買い替える中古車マニア。中古車をいかに安く手に入れ、手間をかけずに長く乗るかということばかり考えています。
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